166もういない ページ21
どこからともなく現れた神楽は背後から神威の動きを止めた。
その顔は悲しい程に凛然としていた。
ハナビ「あ、あの子は…」
A「……。」
神楽「二人とも。拳をおさめるネ。今ならまだ間に合うアル。今ならまだ、還れるアル。」
星海坊主「神楽…。」
神威「……
もう手遅れさ。」
[ドゴォン!!]
A「!!」
神威は自分の右腕を掴んでいた神楽を背負い投げし、地面に叩きつけると、そのまま更に思いっきり蹴りあげた。
神楽「がはっ!!」
星海坊主「神楽ァァァァ!!」
神威「お前の家族なんてもうどこにもいない。お前のしってる兄貴なんてもうどこにもいない。
そして、お前のしっている親父もいなくなる。」
神威は仰向けに倒れる神楽に向かって拳を振るおうとする。
A「!!まさか!!」
神威「礼を言うよ、妹よ。目の前で娘が死ねばもう一度あの獣も目覚めるだろう。」
星海坊主「神威ィィィィィ!!」
星海坊主の静止より先に、神威の拳が神楽の眼前に届こうとした…
直前、神楽の脚が神威の眼前に届いた。
神楽「お前のしってる妹ももういないアルヨ。」
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タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2021年3月3日 8時) (レス) id: 38c3065273 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - めっちゃおもしろかったです!こういう展開めっちゃ好きです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: fba69e2527 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - コメントありがとうございます。頭眩しいは口には出せないことは夢主とハナビにも察しがついていたので、せめて心の中で呟かせました(笑) (2021年2月17日 10時) (レス) id: 38c3065273 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 面白かったです!あの、頭眩しいのとこめっちゃ好きです! (2021年2月16日 17時) (レス) id: 283f5f246a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2021年2月6日 1時