検索窓
今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:39,481 hit

148烙陽 ページ3

神威が行方知れずになって、数日が経った。

A達第七師団はとある星の廃寺院に滞在していた。

神威が居なくなった後、辛うじて昏睡状態の高杉晋助だけは救出できたのだが、一向に目を覚まさなかった。







ハナビ「ようやく一息つけたなぁ…。Aちゃん、大丈夫?」







A「うん、身体は大丈夫だよ。」







ハナビ「せやなぁ…今の状況は精神的にきっついわぁ。
…………神威はんにもう会えへ…。」







A「団長は生きてる。」







ハナビ「!」







A「まだ終わってない。団長が戻ってくるまで…この人を守るんだ。」







ハナビ「Aちゃん…。」








先程から、Aは静かに眠る晋助をじっと見張るように眼を離さずに見ていた。








阿伏兎「優雅な寝顔だねェ。瞼の外で何人が戦火に焼かれようが涼しい面で夢に微睡む。大将っていうのはどこもろくなもんじゃねェなぁ。
たっく…第七師団壊滅の危機って時にうちの大将は一体どこで夢見てんだ?」







A「!……。」








雨が降る中、外へ出ていく阿伏兎の後をAも追ってついていく。








阿伏兎「しかし、まさかあいつがここを集合場所に選ぶとはね…
棄てられた星、烙陽。大戦より破壊しつくされた巨大な廃墟。あらゆる星から追われたならず者が集まるここなら身を隠すにはうってつけだが…
もうここには寄り付きたくないものとばかり思ってたよ。アンタらみたいな連中にも郷愁ってのはあるのかい、化物親子。」







阿伏兎がそう語りかける相手は、第七師団を壊滅まで追い込んだ張本人の星海坊主だった。







ハナビ(せ、せやった…あの後、この人と一緒にこの星に避難してきたんやった…(汗))







A「……。」







星海坊主「しばらく見ねェ内に故郷も変わったもんだ。ここは昔から他の星じゃやっていけねェ程の馬鹿が集まる星だったが…
…俺に喧嘩を売る馬鹿は居なかったよ。」







三人の団員が傘を構えて、星海坊主を取り囲んだ。
彼の存在が気に入らないのか、殺気立っている。

149団長は生きてる→←147思わぬ事態



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
82人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

タンポポ(プロフ) - ありがとうございます!これからも更新頑張ります! (2021年3月3日 8時) (レス) id: 38c3065273 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - めっちゃおもしろかったです!こういう展開めっちゃ好きです! (2021年3月3日 1時) (レス) id: fba69e2527 (このIDを非表示/違反報告)
タンポポ(プロフ) - コメントありがとうございます。頭眩しいは口には出せないことは夢主とハナビにも察しがついていたので、せめて心の中で呟かせました(笑) (2021年2月17日 10時) (レス) id: 38c3065273 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 面白かったです!あの、頭眩しいのとこめっちゃ好きです! (2021年2月16日 17時) (レス) id: 283f5f246a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:タンポポ | 作成日時:2021年2月6日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。