第四節王の名は6 ページ43
立香「葉くんの双子の兄！？」
葉「あぁ。名前はハオってんだ。」
立香(ハオ……もしかして…さっきの夢に出てきたのって…)
アンナ「ハオは葉の双子の兄であり、葉の先祖でもあるのよ。」
立香「……はい？」
アンナ「葉の実家は麻倉家といってね、平安時代より陰陽師の名門として有名な家なの。」
立香(麻倉家？…聞いたことないな…。)
アンナ「ハオの正体はその麻倉家を開いた先祖であり、帝から大陰陽師の称号を賜った…その名も麻倉葉王。」
立香(うーん…こっちの世界で言うところの安倍晴明さんみたいな人なのかな？)
アンナ「麻倉葉王は人類殲滅を目的とした危険な陰陽師で、シャーマンだけの世界を作るが為に、何度も転生を繰り返していた。
最後に麻倉葉王が転生したのが葉の双子の兄だったって訳。」
立香「！…待って。まさか、前世の記憶を維持したまま、転生を繰り返していたの？」
アンナ「そうよ。
閻魔大王に許可を貰ってね。」
立香「閻魔大王に許可を貰った！？何それ！？」
葉「ハオはそれ位、強い奴だったんよ。」
立香「なるほど…
…ん？ちょっと待って…葉くんのお兄さんは人類殲滅を望んでるんだよね？そんな人がシャーマンキングになったら、やばいんじゃ…」
アンナ「えぇ、見事にあたし達全員殺されたわよ、ハオに。」
立香「！！」
葉「だけど、なんとかなった。」
立香「え？」
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作者名：タンポポ | 作成日時：2022年9月28日 13時
