FGO×シャーマンキング【マスターと立香の神隠し】 (ページ27)

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第二節温泉宿　炎7 ページ27

立香「…親が自分の子供を守るのは当たり前です。
そもそも、好きで死んだ訳じゃないでしょう？
私が口を出すことじゃないかもしれないけど、娘さんに悪いことをしただなんて、思わないでください…。
もし、あなたも娘さんも一緒に死んでいたら、娘さんは七年しか生きられなかった。
…あなたは間違いなく、娘さんと娘さんの未来を守り抜いたんですよ。」

女性霊「…それって自己満足じゃない？」

立香「そうですよ？ダメですか？」

女性霊「！…ふふふ、あなた、ちゃっかりしてるわねぇ。」

立香「よく言われます。」

女性霊「…ふふふ。正直言うと、娘を守って死んだことは後悔していないの。
娘には恨まれてるかもしれないけれど、でも、娘には私の分も生きて幸せになってもらいたい。」

立香「…恨まれてもいいじゃないですか。あなたの後を追って、死なれるよりよっぽどましですよ。」

女性霊「ふふふ、話を聞いてくれて、ありがとう。仲居さん。
おかげで私、元気になった。
これで心置きなく、逝ける。」

立香「！」

女性霊は立香に向かって微笑むと、光の粒となって、その場から消えた。

立香「……。」

立香は特に何も喋ることなく、ただ黙って静かに両手を合わせ、黙祷した。