第零夜 新月 兄を探して三千里 ページ2
Noside
横浜の或る廃倉庫。錆びたコンテナが並ぶその空間には四人の人物が立っていた。全員、年端もゆかぬ子供達だ。だが、その目に光はない。
「聞いた? この街に『兄さん』がいるって。」
「聞いた。何でも、ポートマフィアって組織の幹部らしいな。」
「幹部って事は偉いの?」
「だろうね。」
「どんな人なんだろ?」
「アタシたちの事傷付けるかな?」
「さあな。するかもしれない。」
「しない事を祈りましょう?」
「会いたいな。」
「会ってみる?」
「向こうは俺たちの事は知らないだろ。追い返されると思うけど。」
「なら、向こうから来て貰いましょう。」
背の高い少女がそう言って静かに笑った。他の三人は一瞬キョトンとした表情を浮かべていたが、直ぐにその顔には笑みが浮かんだ。
その日一晩中、倉庫内に不気味な笑い声が響いていたという。
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翠緑胡蝶(プロフ) - 以後気をつけます……。 (2019年8月24日 0時) (レス) id: 3ac993459a (このIDを非表示/違反報告)
翠緑胡蝶(プロフ) - かなとさん» すみません、うっかり外すのを忘れていました。教えて頂きありがとうございます! (2019年8月24日 0時) (レス) id: 3ac993459a (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年8月23日 16時) (レス) id: b1d25bd6f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翠緑胡蝶 | 作成日時:2019年8月23日 14時