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39話「缶」 ページ39

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『あ!』

さっきまで照れてた玉森さんが思いついたように立ち上がる

玉森さん
『Aちゃん、少し待ってて?』

「は、はい…」

どこいくんだろ?

玉森さんはテラスを出て行った

心無しか離れた手が寂しく感じる




息を切らして玉森さんが戻ってきた

その手には2つの缶

そして微笑み

玉森さん
『これ、飲もっか!』

この前、ご飯に行った時
飲まなかったお 酒

「いいんですか?」

玉森さん
『明日そんな早くないし大丈夫。ん。』

手を差し出したその時

「ひゃっぁ…」

頬に冷たい缶
びっくりして変な声出しちゃったよ〜…
目の前にはニヤニヤして意地悪な顔の
玉森さん

このお方には敵いません

玉森さん
『んふふっ。ほんとっ!油断大敵だよ〜笑

その声めっちゃ可愛いけどね?』

サラッといってるのに

ピアスの光る耳は

真っ赤だから、きっと照れてる

どっちだよ、可愛いのは…//

なんて思いながら

「仕返しです!」

ってその赤く火照る耳に冷たい缶を当てる

玉森さん
『んひゃっ!…
そうくると思わなかったわ〜』

「ふふふっ。
楽しいです笑」

思わず素直に言葉にしてしまう

玉森さん
『なら良かった。んじゃ、乾杯。」

コツンっ

「はあ〜美味しいです

外気持ちいいし。」

玉森さん
『でしょ〜俺ナイスセレクトっ』

って自分を指差してる笑

しばらくお互い星を見つめ
沈黙の時間が過ぎて…


「あ、そういえば玉森さん

明日も1日撮影ですか?」

また明日もここで飲めたらいいな〜なんて
思って聞いたんだけど…

玉森さん
『……』

「ん?玉…森さん?」

玉森さん
『…』

返事が無くて横をチラっと見ると

ウトウト首を上下させてる玉森さん

「寝ちゃったのか…笑」

星空の下思わず独り言を呟いてしまう

この前5015室で私も寝顔見られたし…
って思って玉森さんの顔を覗き込む

て、天使…

すっごい可愛い顔して寝てる

女の子の私が劣等感を感じるくらいに可愛い

「とりあえず…これどうにかしないと…」

私は玉森さんが手に持っている缶を

そーっと離して自分のと

ベンチの前の柵の余白に並べ

また隣に戻る

疲れてるんだな〜ってまた

じっと寝顔を見てたら


…コテっ


んんん?肩に柔らかな感触

た、玉森さんが寄っかかってきてる…///

だんだんと重みを感じて、

でも寝息がすぐそこで聞こえる

でも私の心臓のドキ ドキも聞こえてそうで…

それくらい近い…

玉森さん
『ん〜…』

あ、起きるかな?

玉森さん
『…A』

.

40話「よびすて」→←38話「突然?」



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設定タグ:玉森裕太 , キスマイ , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:タレント
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作者名:裕貴乃 | 作成日時:2016年11月4日 12時

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