212話「めっちゃ素直」 ページ21
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裕太
『昨日のこともあったし。
愛蘭に会わせちゃったから
色々敏感かなって思って。』
裕太が今日
楽屋に戻らず
衣装部の待機室にばかり来るのは
私を気遣ってのことだったんだ…
昨日突然私を家に誘ったのも
そういう意味があったのかもしれない…
「ありがと…」
すごく大事にしてくれる事に
涙が出そうになる
嬉し涙なんて
大人になってから
ごく稀にしか流れないのに
裕太と付き合ってから
何度嬉し涙が目に溜まっただろうか
きゅって裕太に抱きつくと
裕太
『ふふっ。どした?』
優しいトーンで聞いてくる
「嬉しいの。そういう優しさが
好き……。鈍感でごめんね。
裕太の優しさに
いつも後になってから気付く…
でも、本当にありがとう…///」
裕太
『…今日めっちゃ素直じゃん…///』
すごく直球で言いたいことを
言ったからびっくりしてる裕太
別に愛蘭さんに会ったことが
不安に繋がってたわけじゃない。
きっと裕太からの優しさが
嬉しくて出た言葉
でももう恥ずかしくて
裕太に抱きついたまま
何も言えない///
裕太
『Aが側にいて
心配事なんて無くて
笑ってくれてれば
俺はそれでいいって思ってるから…
だから、
Aが不安になるような事があるなら
俺がその不安を拭いたいって思うの。
彼氏だったら当然のことだけど。
普段自由に2人で外歩いたりも
出来ないからさ
Aのために出来ること
どんな些細な事でもさせて?』
そう言って
抱きつく私の髪を撫でた
「…き…」
裕太
『ん?笑』
「……好き…大好き……」
好きが溢れる
いつも甘えん坊なのに
こういう時はしっかり
私のための言葉をくれる
話に夢中になると1度話しだしてから
ノンストップで話し続けるのも
裕太の特徴だけど
それもとっても愛おしい
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作者名:裕貴乃 | 作成日時:2017年2月28日 21時