扇情サマータイム 5 ページ33
「くっ！」
「先に貴様から片付けてやる！」
仲間を1人やられた殺し屋たちは、何かを懐から取り出し、それを口に含んだ。
次の瞬間、くすんだ色の炎がそのひたいに燃え上がる。
雲雀「あれは…？」
リボ「…粗悪な死ぬ気丸だ。
最近ああいうものがごく一部だが出回り始めてるみてーだな。」
すぐに男たちの身体が変化し、筋肉が増強していく。
「はっ！お前のようなルーキーは知らねえだろうが…今の時代、死ぬ気の炎を出せたもん勝ちなんだぜ。」
「見ろ、ひたいから溢れる俺の雲の炎を！
この炎は覚悟の証！これでお前を捻り潰してやる！」
弱い強がりを叩く群れに、Aは動じない。
貴「ほう…死ぬ気の炎ね。
1つ勉強になったよ、ありがとう。
でも」
白々しいウソをつくAは炎を使用するかと思いきや、そのまま静かに剣を構えた。
貴「そんなチンケな炎を使うお前らより、炎を使わないオレの方が…100倍は強い」
「なっ…減らず口を！」
「この強さに…慄け！！」
次の瞬間、Aに片方の男が殴りかかる。
コンクリートを凹ませるほどの拳をAは後ろに宙返りをしながら避けた。
その時、頭のキャップが落ちそうになる。
貴「おっと、ゴメン。」
カメレオンに謝りながらなんとかキャッチし、Aは顔を隠すためにそれをかぶり直そうとしたところで…もうひとりの男の剣撃がAを襲った。
Aはとっさにキャップで自分の顔を覆いながら、片手でその剣を受け流す。
雲雀「なぜAは顔を？」
リボ「色々と事情があってな。素性が裏社会に広まるのは防がなきゃならねえんだ」
雲雀「…その事情とやらは知らないけど、手を貸すよ。片手で視界も失った状態じゃ、そう長くは受け流せない。」
トンファーを構える僕に、赤ん坊は尋ねた。
リボ「雲雀…Aはコンタクトを装着してたか？」
雲雀「？…確かね」
リボ「なら、助太刀は必要ねーぞ。
スパナと正一が調整したコンタクトは完璧だ。
なによりあいつら、あんなにデカイ目印を自分たちからつけてくれたんだからな」
赤ん坊の言う通り、Aは視界がないにもかかわらず、すいすいと敵の動きを避けてみせる。
雲雀(…なるほど。
あのコンタクトは自分の周囲の死ぬ気の炎を表示する。
波動が弱い一般人には反応しないけれど、奴らが死ぬ気になって炎を灯したこの状態なら…帽子越しでもその動きがAには筒抜けってワケか)
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くれは - お返事ありがとうございます！こちらこそ、長々とすいません。実際超長編って言うのは、とても嬉しいです！なので、最初は何話ぐらいあるのか確認してしまうので。いつもワクワクしながら、読まして頂いてます！！更新宜しくお願いします！ (2018年3月29日 22時) (
レス) id: f016ba2d4c (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - くれはさん» コメントありがとうございます！長いことを褒められたのはわりと初めてな気がしますwいつもこんな超長編を読ませてしまってすまない…という気持ちで書いてたので心が軽くなりました！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月29日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
くれは - とても面白いです！何より、作品の世界観を壊してないって言う所が、とても良いなと思います！逆ハーって自分的に当たり外れがあるので(笑)。それに、面白くてもすぐに終わるって言うのが何かなーと思うんですが、ここまで長く続いてなおかつ面白いって最高ですね！！ (2018年3月29日 17時) (レス) id: f016ba2d4c (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ぷちみるくさん» コメントありがとうございます！ようやく続編できました！よろしくお願いします〜！ (2018年2月2日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ぷちみるく(プロフ) - らっくさん不足で作品を１から見返してました！笑 更新焦らず頑張ってください！いつでもまってます！ (2018年1月24日 15時) (レス) id: b1fa13ccf1 (このIDを非表示/違反報告)
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| 作成日時：2017年12月24日 10時
