プールサイドで捕まえて 11 ページ27
小さなリップ音を立てて唇がゆっくりと離される。
パッと上へ引っ張る力が消えて、雲雀さんはわなわなと震えるオレを楽しそうに見下ろしていた。
雲雀「羞恥を覚えた君はむしろ、前より美味しそうに見えて困るんだよね。」
貴「こ…困ってるのはオレですが！！」
雲雀さんって…目を逸らしたりして紳士的かと思えば、急にこういうことしてくるから意味がわからない。
気まぐれすぎるんだよ、この人！
貴「もう罰はこれでいいですね！
オレ、帰ります！」
咬み殺された時に吹っ飛んだラッシュガードを拾い上げ、それを羽織ってオレは出て行こうとする。
しかし、それを遮るように背後から抱きしめられて、オレは慌てたように後ろを向いた。
貴「ぬ、濡れますよ！」
雲雀「帰ったら着替えるからいいよ。」
包み込むような優しい触り方をされてるにもかかわらずこわばるオレの肩に、顔を埋めるように雲雀さんは額を預ける。
雲雀「…キミ、夏休みは沢田たちとイタリアに行くんだって？」
貴「え、ええ。」
雲雀「フーン…それで、またこうやって可愛いところ他の奴に見せるんだ？」
貴「はいっ！？か、かか、かわ…いい ！？
ていうか、好きで見せてるワケじゃ…」
雲雀「無意識だから厄介なんだよ。
…決めた。
群れるのなんか冗談じゃないと思ったけど、僕も行こうかな。」
貴「へ…」
雲雀「僕の知らないところでキミと沢田が良い雰囲気になると、ムカつくしね。」
意地悪く笑う雲雀さんにムッとして、オレはすぐに離れた。
貴「…どうぞ、お好きに。
オレは『友達』の雲雀さんと夏休みも会えるなら嬉しいですから。」
雲雀「へぇ？」
貴「でも！オレとツナのことに関して手出しは無用ですからね！」
ビシッと忠告するように指をさしてから、オレは逃げるように帰路につく。
貴「…やりにくいなぁ、ホント」
咬み殺されたり、説教されたり
いつも通りかと思ってそれに安心すれば
不意にこうやって驚くほど近づいてくる。
貴(ある意味白蘭より厄介…かも)
小走りで風を切りながら、オレは家で待っているブルーベルたちのもとへ急いだ。
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くれは - お返事ありがとうございます！こちらこそ、長々とすいません。実際超長編って言うのは、とても嬉しいです！なので、最初は何話ぐらいあるのか確認してしまうので。いつもワクワクしながら、読まして頂いてます！！更新宜しくお願いします！ (2018年3月29日 22時) (
レス) id: f016ba2d4c (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - くれはさん» コメントありがとうございます！長いことを褒められたのはわりと初めてな気がしますwいつもこんな超長編を読ませてしまってすまない…という気持ちで書いてたので心が軽くなりました！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月29日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
くれは - とても面白いです！何より、作品の世界観を壊してないって言う所が、とても良いなと思います！逆ハーって自分的に当たり外れがあるので(笑)。それに、面白くてもすぐに終わるって言うのが何かなーと思うんですが、ここまで長く続いてなおかつ面白いって最高ですね！！ (2018年3月29日 17時) (レス) id: f016ba2d4c (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ぷちみるくさん» コメントありがとうございます！ようやく続編できました！よろしくお願いします〜！ (2018年2月2日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ぷちみるく(プロフ) - らっくさん不足で作品を１から見返してました！笑 更新焦らず頑張ってください！いつでもまってます！ (2018年1月24日 15時) (レス) id: b1fa13ccf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2017年12月24日 10時
