プールサイドで捕まえて 9 ページ25
貴(警備員さん！？
怒られるの覚悟で助けてもらって…)
直後、すぐに違和感を覚える。
貴(こんな暗い中…懐中電灯も無しに警備員さんが歩くか…？違う…警備員さんじゃない！)
冷静さを欠いたオレは結論をすぐにお化けへと導いてしまう。
そうこうしている間に足音はすぐそこまで近づいていて、オレは手を震わせた。
フェンスから恐る恐る離れると…正面にいる顔の見えない誰かが、オレに気づいた。
その手がゆっくりと扉に伸ばされるのが分かる。
オレは震えすぎて動かなくなった体をその場に屈ませた。
最後に思わず口から溢れたのは…無意識に心の中で何度も唱えていた言葉。
貴「た…助けて、ツナ…！」
数秒間の沈黙。
それから最初に聞こえてきたのは、少し怪訝そうにこちら伺う声。
「…A？」
貴「えっ…なんでお化けがオレの名前を…」
「…僕は生きた人間だけど。」
顔をバッと上げて、暗闇の中で目を凝らす。
闇に慣れてきた視覚情報がオレに伝えたのは…フェンスの前にいるのは雲雀恭弥 その人だと言うことだった。
貴「なんで雲雀さん！？」
雲雀「それはこっちのセリフだよ。
並中から夜の炎の気配を感じたから来てみれば、こんなところで」
そう言いながら雲雀さんは、軽々と扉を開けてみせた。
貴「え！な、なんでそれ開けられるんです…？」
雲雀「君が入ってきたんだから僕も入れるに決まってる。
…まあ、この扉は少し錆びてきていてたまに開きにくくなる時があるみたいだけど」
貴「さ、錆び…」
一気に恐怖の薄れたオレは、胸をホッと撫で下ろして息をつく。
貴「お化けかと思った…」
雲雀「君、オカルトの類が苦手なの？」
貴「はい…今も、オレがこんな時間にプールに忍び込んだから、プールのお化けが怒ってオレを閉じ込めたのかと…おもっ…て…」
自分がどれだけマヌケに口を滑らせたかを理解して、話しながら顔を青くさせる。
雲雀「へえ…忍び込んだ、ね。」
貴「あの、忍び込んだといいますか…場を少しお借りしたとかいいますか…その………ごめんなさい！」
雲雀「逃げるな。」
プールサイドを走ろうとしたオレはすぐにTシャツを掴まれ、その場で捕まることとなる。
雲雀「A…君には風紀を乱した制裁を与えよう。」
真っ暗闇の中でもわかる、ある意味お化けより恐ろしい笑み。
それに震え上がりながら、オレはいつものようにトンファーの餌食となった。
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くれは - お返事ありがとうございます！こちらこそ、長々とすいません。実際超長編って言うのは、とても嬉しいです！なので、最初は何話ぐらいあるのか確認してしまうので。いつもワクワクしながら、読まして頂いてます！！更新宜しくお願いします！ (2018年3月29日 22時) (
レス) id: f016ba2d4c (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - くれはさん» コメントありがとうございます！長いことを褒められたのはわりと初めてな気がしますwいつもこんな超長編を読ませてしまってすまない…という気持ちで書いてたので心が軽くなりました！これからも応援よろしくお願いします！ (2018年3月29日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
くれは - とても面白いです！何より、作品の世界観を壊してないって言う所が、とても良いなと思います！逆ハーって自分的に当たり外れがあるので(笑)。それに、面白くてもすぐに終わるって言うのが何かなーと思うんですが、ここまで長く続いてなおかつ面白いって最高ですね！！ (2018年3月29日 17時) (レス) id: f016ba2d4c (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ぷちみるくさん» コメントありがとうございます！ようやく続編できました！よろしくお願いします〜！ (2018年2月2日 9時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ぷちみるく(プロフ) - らっくさん不足で作品を１から見返してました！笑 更新焦らず頑張ってください！いつでもまってます！ (2018年1月24日 15時) (レス) id: b1fa13ccf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2017年12月24日 10時
