人でなしは海辺で笑う 1 ページ22
貴「なんだ！？」
「！」
トンファーの鎖、白龍、幻覚のカエル、ナイフ、水中から現れた無人モスカの銃弾。
当たれば即死の、男の人を狙った一斉攻撃に
Aは水着のスカートからナイフを取り出し、ウルは炎のシールドを張ろうと動く。
そんな彼女たちを庇うように、ケースをしまった男が静かに立った。
「フン。」
瞬間、男のまわりにいくつもの小さな黒い渦が現れる。
全「「！」」
獄寺「あれは…！」
リボ「ワープホールだな。」
それに銃弾とナイフ、幻覚はあっというまに飲み込まれ遠くの沖へと吐き出される。
そして男は右手で鎖を、左手で白龍の口をわし掴み、攻撃を止めてみせた。
貴「大丈夫か！
こいつは…白龍？ってことは白蘭！
それに雲雀さんやベルたちもいるだろ！
すぐに出てきなさい！」
怒りに目を釣り上げたAが、男の心配をしながら攻撃発射方向のこちらを見て説教するような声を上げた。
逃れられないと思った俺と、最初から逃れる気もなさそうなメンバーが岩陰から顔を出す。
いつもの顔ぶれを見てAは、怒りというよりは呆れた声で言った。
貴「ツナやリボーンさんまで…もう、なんで急に攻撃してくるんですか。危ないでしょう」
スパナ「Aと虹オオカミには被害が及ばないように攻撃した。」
貴「オレに当てなきゃいいって話じゃない！
ほら、武器も白龍も幻覚もしまって！」
Aがそう言ってすぐは誰も動かなかったものの、彼女の目がジトーと軽蔑を含むものになると雲雀さんたちは渋々しまい始める。
Aは男の人の手を取って、その鎖の痕を見た。
貴「赤くなってる…ごめん、あとで治療するから。」
「無用だ、この程度ならすぐに修復される。」
距離の近い2人にまた青筋を立て始めたメンバーをAがクルッと振り返った。
貴「なんのつもりですか、こんなに大勢で。」
怒ってるAに萎縮する俺や獄寺くん。
しかしそんなのを毛ほども気にしていない雲雀さんがピシャリと言った。
雲雀「好きな子が他の男とデートをして、あまつさえプロポーズを受けようとしてたんだ。
黙って見てられるわけないでしょ。」
貴「は？ぷ、プロポーズ！？そんなの受けてませんよ！リングのことなら勘違いで…」
山本「ていうか結局、そいつは誰なんだ？
A。」
天然ゆえにズバッと切り込んだ山本のセリフに、Aは一瞬拍子抜けしたように「え？」と言った。
貴「誰って…イェーガーだよ」
人でなしは海辺で笑う 2→←デートに尾行はつきものですから 6
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 166人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らっく(プロフ) - るのさん» お久しぶりです！まず仲良くなれるのか、自分の過去を見つめ直すってのは具体的にどう動くことなのかが気になりますよね…！まずは過去に花村ちゃんが通ってた学校についてのお話からになると思います！お楽しみに〜 (2018年3月9日 3時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» 問題はそこですよねw仲直りしたいのか、したとしたらどちらの世界に残るのかが今回の大きな問題となりそうです…！弟、祖父、継母、そして影の薄い父！一体どんな人たちなのかお楽しみに！ (2018年3月9日 3時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ルナさん» 何を目的に行くのか、どんな結末を迎えるのか、ツナ達はどう動くのかをぜひおたのしみに(^^) (2018年3月9日 3時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
るの(プロフ) - 元の世界に帰省中って…すごい笑。花村ちゃんは家族と仲良くなれるのか心配だし、ツナとの関係も気になるし、個人的にはツナ以外の絡みも推奨だし…、うわー気になる！笑笑 (2018年3月5日 23時) (レス) id: e28b6ef9a8 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 花村ちゃん 帰省のレベルが高すぎる…w 帰ってきてくれるのかな…？やっぱり 少しは家族と仲直りして欲しいけどどうなんだろう 花村ちゃんは仲直りしたいと思ってるのかなー？もしかしたら花村ちゃんのおとうともいるかもなんだよねー！たのしみ！ (2018年3月5日 23時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：・
| 作成日時：2018年2月28日 13時
