デートに尾行はつきものですから 5 ページ20
ツナ「なんかどんどん人のいない方に移動してない？」
獄寺「この先の砂浜には岩場しかないはずですが…」
水着に着替え、ビーチを歩くAたちの後を、距離を置きながら追跡する。
するとAと男はスッと岩陰に隠れ、俺たちの視界から逃れた。
尾行に慣れているヴァリアーの2人がさっと別の岩に隠れ、俺たちもそのあとに続いて2人を見る。
Aは屈伸運動をしながら、楽しそうにずっと不愛想な男に向かって笑いかけた。
貴「この辺で泳ごうぜっ、競泳でもするか」
「炎アリでか？」
貴「ナシナシ！そんなのオレが絶対負けるじゃん！」
スク(…あの男、炎について知っている？
それに花村よりも強いだと…)
貴「ウルも出ておいで〜って、うお！？」
匣からウルが飛び出し、その勢いにやられてAは後ろにしりもちをつきそうになる。
けれどその前に男が腕を広げ、Aの体を抱きとめた。
水着同士の2人が密着し、互いを見つめ合う。
貴「ありがとう。
いやー、ガッシリとしたいいカラダだな。
…ちゃんと触れて、安心した。」
「…お前は俺たちのことを心配しすぎだ。」
そう言って男がAを立たせる。
それにしてもなんだか意味深な会話だ。
『俺たち』って…なんのことだろう？
男の所属してるファミリーのことかな。
ウルが波打ち際ではしゃぎ、Aも足首まで海に浸かりながら男の手を引く。
貴「ほら、気持ちいいから早く来いよ。」
「…。」
男はAの言葉に引き寄せられるようにそっと歩き…おそるおそる水に浸かった。
貴「どうだ、久しぶりの海は。」
「…潮風で鼻がツンとする。
…海水に太陽の温もりが移り、不快感を与えない程度に俺の肌にも伝わる。
澄んだ色の水が海に潜む生命の姿を俺に見せ、どこか穏やかな心持ちにしてくれる。」
貴「…感動した？」
「ああ、生きている心地とは…こういうことか」
男が初めて笑ってAを見る。
それにAは少し泣きそうな顔をして、隠すようにうつむきながら「ははっ」と笑った。
貴「そりゃよかった。
海の感覚に慣れたらもっと奥に入りなよ。」
「花村A。１つ聞きたい。」
貴「ん？」
「なぜわざわざ俺を人気のない岩場まで連れてきた？お前の友人のいる向こうの浜へ行かずに」
ただ遊ぶだけならこんなに離れたところに来なくてもよかった。あえて遠くへ来たAの真意に全員が耳をすます。
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らっく(プロフ) - るのさん» お久しぶりです！まず仲良くなれるのか、自分の過去を見つめ直すってのは具体的にどう動くことなのかが気になりますよね…！まずは過去に花村ちゃんが通ってた学校についてのお話からになると思います！お楽しみに〜 (2018年3月9日 3時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» 問題はそこですよねw仲直りしたいのか、したとしたらどちらの世界に残るのかが今回の大きな問題となりそうです…！弟、祖父、継母、そして影の薄い父！一体どんな人たちなのかお楽しみに！ (2018年3月9日 3時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ルナさん» 何を目的に行くのか、どんな結末を迎えるのか、ツナ達はどう動くのかをぜひおたのしみに(^^) (2018年3月9日 3時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
るの(プロフ) - 元の世界に帰省中って…すごい笑。花村ちゃんは家族と仲良くなれるのか心配だし、ツナとの関係も気になるし、個人的にはツナ以外の絡みも推奨だし…、うわー気になる！笑笑 (2018年3月5日 23時) (レス) id: e28b6ef9a8 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 花村ちゃん 帰省のレベルが高すぎる…w 帰ってきてくれるのかな…？やっぱり 少しは家族と仲直りして欲しいけどどうなんだろう 花村ちゃんは仲直りしたいと思ってるのかなー？もしかしたら花村ちゃんのおとうともいるかもなんだよねー！たのしみ！ (2018年3月5日 23時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
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| 作成日時：2018年2月28日 13時
