怪しの森 2 ページ47
その時、地面の砂の色がポツポツと黒く濃くなっていく。
空を見上げながら顔をしかめた。
貴「最悪だ…」
さっきまでは快晴だったにも関わらず、急な通り雨。そんなに長引く悪天候ではないと思うが…カラダを冷やすのは良くないな。
貴「M・Mさん、洞窟の中で雨宿りをしましょう！」
M「な、なに言ってるのよ！この中なにがあるのかわかんないのよ！？」
貴「大丈夫、何があってもオレが守りますから！」
M(…バカ。手、震えてるくせに)
洞窟の入り口付近に座り…
スカートタイプの水着の中、太ももにくくりつけていた小さめのナイフの存在をそっと確認する。
貴(大丈夫だ、丸腰ってわけじゃない。
何かあればこれで対処できる…生きた相手なら)
自分でいらない一言を付け加えてしまい、オレは怯えを払うように頭を横に振った。
何かをするという行為で言えば1番苦手なものは間違いなく恋愛だが、それとは別の…もっと大まかな分類で苦手なものを挙げるならば
1番オレが苦手なのは幽霊やお化けといった類のものだろう。
貴(けど、怯えてるわけにはいかない。
M・Mさんを不安にさせちゃダメだ。)
洞窟の奥の暗闇に背を向け、オレは地面に転がっていた濡れていない木の枝をいくつか集めるとそれに雷属性の発する火花を使い火をつけた。
M「！ なによ、炎使えるんじゃない。」
貴「ええ、使えますよ。生身でも。
リングなしで炎を使って戦うこともできるし、
白蘭みたいに羽根を生やして飛ぶことだって、やろうと思えばできます。」
M「なら、それで空を飛んで山を下りれば…」
貴「けど、今のオレにその使用方法は負荷がかかりすぎる。最悪空を飛んでる途中でガス切れを起こしますね。
せめて死ぬ気丸を持っていればなんとかなったんですが…まさかこんな目に遭うとは」
変ならくがきに、まるで山から下りさせまいとするように変わってしまう風景。
何が起きているんだろう…？
まさかこれ、あの人たちの…
M「ちょっと花村。アンタ…震えすぎよ」
貴「え？あ、あれ」
頭の中は冷静なつもりだったのに、体はガタガタと震えて身を強張らせている。
貴「ああ、ちょっと冷えたのかも。
焚き火に当たってれば大丈夫ですよ。
雨が止んだらすぐに下りましょう」
M「…。」
心配させまいと笑ってみせ、自分の肩を抱く。
とにかくM・Mさんだけでも下山させないと…
それに、コロネロさんたちとの約束を反故にするわけにはいかない。
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らっく(プロフ) - しらすさん» お互い頑張ろうとして空回りしてますよね、ツナも花村ちゃんもwさてさてもうすぐ旅行1日目も終わりです！ (2018年2月28日 13時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 今回の話 ツナのダメっぷりが存分に出ている…w 彼パーカーとか 萌えの究極だー！！！ツナには頑張って チャペルに行って欲しい…ついでに好きな相手がリボーンだという勘違いも正してくれると…w (2018年2月27日 23時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日か明後日11です〜今回もたくさんのコメントと評価と登録ありがとうございました！ (2018年2月26日 23時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ルナさん» 幽霊疑惑出てきましたねwもうすぐ11！更新頑張ります！ (2018年2月26日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - え、なになに…めっちゃ先が気になる！！らっくさんなかなか焦らしてきますねぇ……も、もしや幽霊…だったりします？ (2018年2月26日 17時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
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| 作成日時：2018年2月16日 13時
