未分なオレと私 1 ページ20
主人公side
貴「…しょっぱい」
偶然行き着いた、島とも呼べない小さな岩に上がる。腰かけてボーッとしていれば、どこか遠くからスクアーロさんの声が聞こえたような気がした。
貴(ヴァリアーも来てるのかな…ツナたちと合流してるのかもしれない)
何気なく思い浮かべてしまった『ツナ』という単語とそこから連想される顔に、思わずまた顔を赤くする。
貴「あ〜〜〜！もう！」
絶対ツナに不審がられた。
戻ったらなんて言ってごまかそう…。
ツナと会うのが怖くなって、はあ…と深いため息をついた。
ドキドキする胸の内が、太陽の熱を受けたようにジリジリと焦がされていく。
自分の肩を抱き、三角座りをして…さっきのツナを思い出す。
貴(いつのまに、変わってたんだろう)
見上げなければいけないことも、ツナの体が男らしくなっていることにも、さっきの瞬間までオレは全然気づかなかった。
貴(違う…見ないフリをしてたんだ。)
本当は気づいてた。
一緒に修行をした時、何気なく隣を歩いた時…手を繋いだ時。ツナが『男の人』になっていってるってことに。
気づかないフリをしたのは…それを意識したら、もう止まらないから。
貴(…どうしよう…『私』はどうしたらいいんだろう…)
胸に広がる気持ちは若い果実のような甘酸っぱさだけでなく、苦みを持って胸を締めつける。
嫌が応にも、分かってしまった。
オレは…ツナの前では『私』でありたい。
女の子として意識してほしい。
女の子として…ツナに恋していたい。
ツナに女の子として見てほしいんだ。
けど、幼少からオレが築き上げてきた価値観がそれを大罪のように咎める。
『男として生きるか女として生きるか、今ここで決めろ』
オレはあの時、愛されるために男であることを選んだ。女であることを捨てて生きると誓った。
貴(選べるはずなのに…オレはもうこの世界で自由に生きることができるはずなのに…
まだ女になろうとすることを認められない自分がいるんだ。)
それに…女として生きたとして
ツナは『私』をどう思うだろう。
ツナに好かれたくて、恋愛対象には入りたくて、女として生きたいのにまだ男装にしがみつく『私』を知った時
ツナは…どんな答えを返すんだろう。
貴(ていうかオレは、女として生きる=男装をやめるなのか？
男装をやめたいんじゃなくて男として生きたくないのであって…あーもう！ワケわからねえ…)
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らっく(プロフ) - しらすさん» お互い頑張ろうとして空回りしてますよね、ツナも花村ちゃんもwさてさてもうすぐ旅行1日目も終わりです！ (2018年2月28日 13時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 今回の話 ツナのダメっぷりが存分に出ている…w 彼パーカーとか 萌えの究極だー！！！ツナには頑張って チャペルに行って欲しい…ついでに好きな相手がリボーンだという勘違いも正してくれると…w (2018年2月27日 23時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日か明後日11です〜今回もたくさんのコメントと評価と登録ありがとうございました！ (2018年2月26日 23時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ルナさん» 幽霊疑惑出てきましたねwもうすぐ11！更新頑張ります！ (2018年2月26日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - え、なになに…めっちゃ先が気になる！！らっくさんなかなか焦らしてきますねぇ……も、もしや幽霊…だったりします？ (2018年2月26日 17時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
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| 作成日時：2018年2月16日 13時
