ピンキー・ジャンキー 1 ページ1
主人公side
「ツナに触れてるの心地よくて…」
そんな気持ち悪いことをとっさに口走ってしまい焦るオレに、差し出された手。
「俺、Aに触れられるの嫌じゃないよ。」
少し赤い顔のツナに誘われて、オレは恐る恐るその手を握った。
すぐに握り返された手にどうしたらいいかわからなくて…ただオレは、口から飛び出そうな心臓の鼓動を押さえるのに必死だったんだ。
・
貴「…またあの夢」
夏休み初日の朝。
顔を赤くしながら、ツナと手を繋いだことを夢に見て目を覚ます。
貴(な、なんだったんだあれ。
なんでツナはあんなこと…)
テストの日から今日まで、延々と答えの出ない問いを投げかけ続けるオレに、匣から飛び出たウルがベットのそばで心配そうにこちらを見る。
ウル「？」
貴「…おはよう。
なんでもないよ、ウル」
その口周りをぐにーっとつまんで遊びながら、笑顔でベッドから立ち上がった。
顔を洗いに洗面所へ行き、冷たい水で顔を濡らしながらまた考える。
貴(…あのあと結局、獄寺が戻ってきて慌てて手を離してからいつもどおりだけど…
ツナはなんでオレにあんなことしてくれたんだろう)
ただ、教室で友達と手を繋いだ。
それだけのことなのに、キスをした時と同じくらいのトキメキを持ってオレの脳内をピンクに染め上げる事案に、気がつけば頭を悩ませている。
貴(…いかんいかん。
今日はやることがあるんだから)
タオルで顔を拭き、そのままリビングへと移動する。
するといつものテーブルには…絢爛豪華な朝食が並んでいた。
桔梗「ハハン。おはようございます、A。」
ザクロ「よ、邪魔してるぜ」
デイジー「A…おはよ」
ブルーベル「きゃー！A！
この前ぶり〜！」
半袖シャツと短パン代わりのトランクスを履いたラフな姿のオレに、小さな少女が飛びつく。
そんな情景を横目に、ソファーでアイスを食べている男がこちらを向いた。
白蘭「や♪Aちゃん。
夏休み初日だから遊びに来たよ」
貴「…朝からアイスってのはどうなんだ。」
本来はどうやって入ったのかと聞くところだが、感覚が麻痺しはじめてるオレはもうそれすら聞かない。
白蘭「新発売のマシマロアイスだよ。
食べる？」
貴「オレはコーヒーとトーストでいい。」
ブルーベル「にゅっ！？A、コーヒー飲めるの？おっとなー！」
ブルーベルの頭を撫でて、オレは彼女とともにテーブルの席に着いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らっく(プロフ) - しらすさん» お互い頑張ろうとして空回りしてますよね、ツナも花村ちゃんもwさてさてもうすぐ旅行1日目も終わりです！ (2018年2月28日 13時) (
レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
しらす - 今回の話 ツナのダメっぷりが存分に出ている…w 彼パーカーとか 萌えの究極だー！！！ツナには頑張って チャペルに行って欲しい…ついでに好きな相手がリボーンだという勘違いも正してくれると…w (2018年2月27日 23時) (レス) id: 3d84dab3ef (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日か明後日11です〜今回もたくさんのコメントと評価と登録ありがとうございました！ (2018年2月26日 23時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ルナさん» 幽霊疑惑出てきましたねwもうすぐ11！更新頑張ります！ (2018年2月26日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - え、なになに…めっちゃ先が気になる！！らっくさんなかなか焦らしてきますねぇ……も、もしや幽霊…だったりします？ (2018年2月26日 17時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：・
| 作成日時：2018年2月16日 13時
