卒業までの僕ら 6 ページ6
ツナside
貴「ツナと炎真、受験番号は何番？」
ニュッと受験票を覗き込むAに、俺たちは順番に答えた。
ツナ「俺は267」
炎真「僕は268」
貴「よし、一緒に番号探すか！」
番号を覚えたAが上を見上げて、俺たちもそれに倣って張り紙のされた掲示板を見た。
250…253…257…
自分の番号に近い数字を目で追っていく。
その時、Aがハッと息を飲む気配がした。
貴「…！」
その反応の理由は俺と炎真にもすぐに分かった。
ツナ「え！？な、ない…！」
炎真「僕たちの番号が…載ってない」
2人してガーン！と真っ青になる。
どこをどう見ても俺と炎真の番号は載っていなくて、俺たちは落第したことを突きつけられる。
リボ「ねえな、ツナと炎真の番号」
ツナ「り、リボーン！」
肩の上に乗ったリボーンがレオンを変化させた双眼鏡でしっかりと掲示板を見ている。
リボ「家庭教師の俺がついていながらこの体たらくか…ツナはもう1年、中学生やるしかねーな」
ツナ「なっ、もう1年って！できるわけないだろそんなの！」
リボ「大丈夫だ、俺が雲雀に手配してまた並中に入れるようにしてやるぞ。
炎真とツナ、2人でもう一度中3をやり直せ」
ツナ「そ、そんな…！」
炎真と目を見合わせてから、俺は思わずAを振り返った。
せっかくAと一緒にいられるように頑張ってきたのに、Aの隣にこれからもいたいのに…本当にこんなところでお別れなのかよ！？
炎真「ツナくん…」
ツナ「…な、なんとか！補欠合格とかしてないのかな！」
思わず自分たちが縋れるものを探そうとした、その刹那。
Aは呆れたため息をつく。
貴「…はあ。」
それが俺たちに向けられたものなのだと思い、俺は自分が落ちたことよりも、Aに嫌われたかもしれないことに強く胸を痛めた。
でも、Aは…
貴「リボーンさんも人が悪い。
分かってて言ってるんでしょう」
リボ「まあな」
ツナ/炎真「「え？」」
貴「ちょっと待ってて」
それだけ言うと、人混みをかき分けて前へ進むAが掲示板の真ん前へと立つ。
そして少し背伸びして掲示板になぜか飾られていた紙の花を取ると…
ツナ「あっ！俺たちの番号！」
炎真「てことは…合格できてる？」
どうやら誰かの番号を強調し、祝うように飾られていた花のせいで俺たちの番号は隠されていたらしい。
な、なんかこんなこと…数年前にもあったような…？
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千景 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 13時) (
レス) id: b982409f44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 殿堂入りおめでとうございます！ (2018年6月7日 1時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ギャグにするの忘れてた（白目） (2018年4月28日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日から5月中旬まで忙しいので更新はゆっくり目です (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» 白蘭と近くなったけど、ツナとすごく遠ざかったわけではないと言う感じですね。ツナの隣が落ち着くことには変わりないけれど、それが『特別』ではないと言った感じです。ここからどうなるか気になりますね〜！ (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2018年4月22日 14時
