姫の目覚めは午前0時 18 ページ41
「『オレ』を変えたって、きっと花村Aはお前を好きにはならない。
お前のために告白することをやめる気もない。」
白蘭「…絶対なの、それは？」
「ツナに拒絶されない限りは絶対だ。
でも、花村Aは…『オレたち』は…
ツナが拒絶しないことをほとんど確信できている。
だから、もうやめよう 白蘭」
綱吉クンに拒絶されない君と、君に拒絶されるボク。
かつて重なり合っていた理解者はもう別の道へ進んで、別の人を選んで…恋心の欠けた今の姿でさえも、君はボクを好きにはならないという。
それがどれだけ残酷かということも知らずに。
白蘭「…。」
何も言わず、笑うだけのボクをAちゃんが見た。1番理解者に近い君はもう分かっているのかな。
そんな言葉を聞いてもまだ、ボクが諦める気なんてないこと。
「…お前が嫌いでこんな忠告してるんじゃないんだぜ。お前が大好きで、大切だから言うんだ。
それに…『オレ』も花村Aの告白はまだ早いんじゃないかと思ってもいる」
白蘭「！ へえ、キミが？」
意外そうに声をあげると、Aちゃんは静かに頷いて、視線をボクから外しながら呟いた。
「…『オレ』の中に恋心はない。
だからこそ思う。本当に進んでもいいのかと。
『オレ』は…まだツナと親友でいたいと思っている。」
困ったように首をすくめながら、Aちゃんは少し臆病さを滲み出したような声で言った。
「でもそれは告白したいと思う『私』を止められるほどの強さはもうない。
だから、オレはもう止めないんだ。
お前もそろそろオレを卒業するべきだろう」
白蘭「…ん〜卒業か。
そうだね、考えておこうかな」
テキトーな返事をするボクに、Aちゃんは呆れたように眉を下げて笑った。
そのボクを心配するような、可哀想だと思うような笑顔すらもボクを惹きつけてやまないというのに、こんな状態でどうやって卒業しろっていうのさ。
白蘭「…勝手だなぁ」
君に聞こえないように呟いた。
いいさ、君はそれだからいい。
自分勝手になっていく君は、その分ボクを魅了していく。
もう、手放せなくなるほどに。
白蘭(……君をまだ渡せないよ、Aちゃん)
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千景 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 13時) (
レス) id: b982409f44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 殿堂入りおめでとうございます！ (2018年6月7日 1時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ギャグにするの忘れてた（白目） (2018年4月28日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日から5月中旬まで忙しいので更新はゆっくり目です (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» 白蘭と近くなったけど、ツナとすごく遠ざかったわけではないと言う感じですね。ツナの隣が落ち着くことには変わりないけれど、それが『特別』ではないと言った感じです。ここからどうなるか気になりますね〜！ (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2018年4月22日 14時
