姫の目覚めは午前0時 17 ページ40
白蘭side
正一「なんか、ずっと勝ってるのにずっと負けてるってやな気分だな…」
バラバラっとトランプをテーブルに放って、ほぼ一貫して1位だった正チャンはため息をついた。
白蘭「正チャン、負けたんだから言うこと聞いてもらうよ♪」
正一「で、できることだけにしてくださいよ？」
白蘭「んー、そうだな。
じゃあ僕、かき氷食べたいから作ってよ
人数分ね♪」
「お、いいな。かき氷。
食べたことないんだ」
明子「え〜！食べたことないの！？
なら、私が美味しいの作ってあげるわね♡
かき氷機出すわよ、正一！」
正一「なんで罰ゲーム受けてない姉さんが張り切るんだよ…」
罰ゲームの内容を受けて去っていった2人を見送り、Aちゃんはカードを綺麗にまとめてからケースに収めた。
トランプゲームは、実際とても面白かった。
Aちゃんを1位にして、自分が2位になろうとするボク。
3位もしくは4位であることに努めながら、ボクを敗者にしようとするAちゃん。
結果として正チャンが1位でボクが2位っていう、どちらの狙いも半分だけ叶えられた結果になったけど、まあ予想どおり。こんなもんかな。
「正一くんはなかなか見せるものがあるな。
さすが未来ではお前とチョイスを楽しんでいただけある。」
白蘭「まだ中学生だから読みが浅いところが多いけどね♪
にしても、Aちゃんに命令できなくて残念だったな〜」
「何を命令するつもりだった？」
白蘭「そりゃもちろん、ボクとデートに…」
「嘘つけ。デートしたけりゃ今日は正一くんの家に来ずにオレを外に連れ出せばよかったんだ。
なのにお前はそれをしなかった。
オレに頼みたいたいのはそんなことじゃないんだろ」
見透かす青の瞳を向けて、Aちゃんはボクの真意を尋ね直した。
白蘭「なんとなくわかってるんじゃない？」
はぐらかすように答えれば、
感情の起伏が薄い…ボクの理解者としての素質を1番持つ『王子』様は、静かに言った。
「…『オレ』を通して花村Aにツナを諦めさせるのは無理だ、やめておけよ。」
突き放すような言葉は針のように僕を刺そうとする。けど、そんなのには構ってられないよ。
白蘭「それでも君がほしい。
だから、諦めてあげられないよ」
ニッコリと笑ってそう宣言するボクに、彼女は憐れむような哀しいような視線を向けた。
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千景 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 13時) (
レス) id: b982409f44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 殿堂入りおめでとうございます！ (2018年6月7日 1時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ギャグにするの忘れてた（白目） (2018年4月28日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日から5月中旬まで忙しいので更新はゆっくり目です (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» 白蘭と近くなったけど、ツナとすごく遠ざかったわけではないと言う感じですね。ツナの隣が落ち着くことには変わりないけれど、それが『特別』ではないと言った感じです。ここからどうなるか気になりますね〜！ (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2018年4月22日 14時
