ファナティック 2 ページ19
獄寺(REBORNの俺…か)
出会った頃は原作に取り憑かれているようだったAが、今じゃ俺とこの作品の中の俺を別に考えて、純粋に物語を楽しんでいる。
アルバムをめくるように懐かしむ表情が、俺たちの絆を深めてきた証だと思えば、悪い気はしない。
貴「はあ…ほんとベルもかっこいい…
でも負けた獄寺もかっこいい…。ツナもかっこいい…」
けどよ、普段は全然褒めないくせに、作品の中の俺たちだけをべた褒めするのはどうなんだ？
獄寺「そういうのは本物に言りゃいいだろ」
貴「…それはオレが現実のお前たちのファンになってもいいと？オレが契約してるコンテナ見せてやろうか」
獄寺「あの魔窟が今の話とどう関係あるんだよ！？」
Aは元の世界から無理やり匣に入れて持ってきたグッズやらマンガやらを、近所のレンタルコンテナを契約してそこに保管している。
よく遊びに来る白蘭や暴れまわるヴァリアーに壊されないようにという対策と…単純に量が多すぎてこの家に収まりきらないという意味で置いておけないからだ。
1度コンテナの中を見せてもらったが、あれはひどい。元の世界に帰った目的は実はグッズのためだったんじゃないかと思うほどに、色々なものが積み上げられていた。
現実の俺たちがいるのにこんなにブロマイドやらポスターやらが必要なのかと10代目が聞いていたが、Aは「3次元と2次元は別」とキッパリ断言し、ボンゴレの秘匿すべき情報も含まれたそれらを、そりゃもう大事そうに保管し続けている。
貴「オレがお前たちのファンになるってことは、お前たちの写真を撮りまくり声を録音しまくり、あのコンテナをさらに埋め尽くすということだぞ…」
獄寺「…お前がそんなストーカーみたいなことするか？想像つかねえが」
貴「オレと思想の近しい白蘭のことを考えてもらえば分かると思うが」
『Aちゃん、勝手に家に上がらせてもらってるよ』
『Aちゃんのスケジュールは完全に把握してるんだから♪』
『録画した体育祭のビデオ、Aちゃんが出てるところだけダビングしてあるんだ』
時折鳥肌が立つ白蘭の好意のぶつけかたを思い出し、俺は思わずバッとAから離れた。
その反応に疲れたように笑いながら、Aはオレを横目に見る。
貴「…多分、ファンのままだったらオレは白蘭と似たようなことやってたと思うぜ。
けど今はファンじゃなくて、大切な仲間で友達だからな。そういう好意は向けないんだ。」
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千景 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 13時) (
レス) id: b982409f44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 殿堂入りおめでとうございます！ (2018年6月7日 1時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ギャグにするの忘れてた（白目） (2018年4月28日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日から5月中旬まで忙しいので更新はゆっくり目です (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» 白蘭と近くなったけど、ツナとすごく遠ざかったわけではないと言う感じですね。ツナの隣が落ち着くことには変わりないけれど、それが『特別』ではないと言った感じです。ここからどうなるか気になりますね〜！ (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2018年4月22日 14時
