追いかけっこは終わらない 6 ページ14
風「本当に綺麗ですよ。
きっと沢田綱吉たちもその姿には見惚れるでしょうね」
貴「えっ！本当に…？」
風「ええ。私ですら心奪われそうになってしまいましたから」
お世辞の口説き文句を言う風にAはまた頬を赤らめる。
それは風にときめいたと言うよりは、沢田が褒めてくれるかもしれないと言う未来を想像してのものなのだろうけど。
風「では、裏山へ行きましょうか。」
ぴょんっとAの肩に飛び乗って、風が部屋を出るように促した。
貴「え？でも…」
風「残念ながら雲雀恭弥は修行に絶対参加しないようです。今日は我々だけですることにしましょう。もちろんその姿のままで。」
貴「え？こ、これで？」
風「ええ、きっとリボーンは動きにくい服装での状態を想定した修行を貴女にさせたいのでしょう。だから今日はその格好でずっといましょうね。」
風(…どうやら彼は意地になってしまい、テコでも動かないようです。
彼のことは後日祝うとして、今日は普通に修行をすることにしましょう。)
貴(…そっか…分かりました。)
何かを耳打ちされたAは、シュンとした顔で僕を見上げた。
貴「じゃあ、残念ですけど…今日はここで。
あの…さ、さっき思い出したんですけど…言うのが遅れてごめんなさい。
誕生日おめでとうございます！」
計画を変更したのか、Aは正直に僕の誕生日を祝う。
貴(…今さらサプライズで祝うつもりだったって言っても…雲雀さん、ますます来てくれなくなるだけだろうな。)
貴「…忘れてたわけじゃないんですけど、その、色々事情があって…後日ちゃんと祝いに来ますね。
今日はお仕事の邪魔してすみませんでした。」
寂しそうに、けれども僕に気を使わせないように、明るく笑ってみせたAがいじらしくて…簡単に僕のハートを射抜く。
頭を下げてから去っていこうとするA。
その手を…僕は自分のプライドも投げ出して、握った。
雲雀「…待った」
貴「へ？」
ニヤリと笑う風の視線がムカつく。
けど、今はそれどころじゃない。
その可愛い姿で沢田たちのところへ行かせるわけにはいかない。
いつもと違う君の姿を焼き付けるのは、僕だけでいい。
雲雀「…その服脱いで」
貴「な、なんでですか？今日はこれ着て修行するので、脱げませんよ」
雲雀「……着替えたら、一緒に行く」
貴「え！？」
雲雀「…僕と修行したいなら、さっさといつもの男装に戻りなよ。」
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千景 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 13時) (
レス) id: b982409f44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 殿堂入りおめでとうございます！ (2018年6月7日 1時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ギャグにするの忘れてた（白目） (2018年4月28日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日から5月中旬まで忙しいので更新はゆっくり目です (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» 白蘭と近くなったけど、ツナとすごく遠ざかったわけではないと言う感じですね。ツナの隣が落ち着くことには変わりないけれど、それが『特別』ではないと言った感じです。ここからどうなるか気になりますね〜！ (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2018年4月22日 14時
