追いかけっこは終わらない 3 ページ11
風「いやはや、到着が遅れて申し訳ない。」
貴「いえ！迎えに来てくれたんですね！」
Aは嬉しそうに笑いながら、風に笑いかける。
雲雀「…なぜ君がここに？」
思いっきり不機嫌になりながら尋ねると、彼は相変わらずの穏やかな表情で言った。
風「少しの間、花村Aに体術の修行をつけるようにリボーンから頼まれましてね。
コロネロや沢田綱吉相手に修行を積んだ彼女と手合わせをしに来たのです」
貴「そうなんです！だから、せっかくの機会ですし、雲雀さんも風さんと戦わないかなーって思って今日は誘ったんですよ。」
なにやらアイコンタクトをしながら、口裏を合わせるように話す2人。
それなら最初から、僕を誘う時にこの赤ん坊が来ると言えばよかったはずだ。
なのに今取って付けたように言う2人は…どう考えたって怪しい。
雲雀「…。」
邪魔をされたことと何か隠し事をされてることに苛立ちを募らせ、なにも言わないでいると
風は仕方なさそうに笑いながらAに持っていた紙袋を手渡した。
風「花村さん、これを。」
貴「え？なんです、これ？」
風「ここに来る前にリボーンから渡されまして。上手くいかなかった時はこれを使えと。
部屋の外で中を見て、正しく使用してください。」
貴「へ？は、はい…」
風「私は少し、雲雀恭弥と話がありますので」
有無を言わせぬ笑顔にAは圧されて、紙袋を受け取った彼女は1度部屋を出て行く。
2人きりになると、風はぴょんとソファーに座った。
風「代理戦争の時はそんな様子見せなかったように思いましたが…随分と彼女にご執心なようですね。」
雲雀「…悪い？色恋沙汰にうつつを抜かそうが、僕の勝手でしょ」
風「悪いなんてとんでもない。
君の年齢ならばむしろ健全なことです。
それに…彼女に惚れるのも、なんとなくわかります。」
雲雀「…君までAが好きだなんて、言い出さないでよね」
ギロッと睨み付けても、彼は臆することもなく微笑んでいるだけ。
昔の自分と似た姿がニコニコしていることに、僕は腹が立って来た。
風「花村Aはたしかに魅力的ですが、そういった対象ではありませんよ。
ところで、なぜ修行に参加しないのです？
私と戦えるとなれば君なら飛びついて来ると思ったのですが」
…たしかに僕は彼と戦いたい。
代理戦争の時は呪解したい彼と戦う約束だったけれど、結局それは果たされなかったのだから。
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千景 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 13時) (
レス) id: b982409f44 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 殿堂入りおめでとうございます！ (2018年6月7日 1時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - ギャグにするの忘れてた（白目） (2018年4月28日 22時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - 明日から5月中旬まで忙しいので更新はゆっくり目です (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
らっく(プロフ) - しらすさん» 白蘭と近くなったけど、ツナとすごく遠ざかったわけではないと言う感じですね。ツナの隣が落ち着くことには変わりないけれど、それが『特別』ではないと言った感じです。ここからどうなるか気になりますね〜！ (2018年4月22日 19時) (レス) id: b617ebd231 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：・
| 作成日時：2018年4月22日 14時
