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服従 ページ1

「センゴクさん
 俺1人でも大丈夫です」

「そういうわけにはいかない
 お前のためにも・・・あいつのためにも」
少し悲しそうに言うセンゴクさん

俺は不思議に思った。

センゴクさんのあの顔、目

何かを恐れてるそんな風な・・・

同情?よく分からない瞳

「何処に行くんですか?
 センゴクさん」
行き成り背を向けて歩き出したセンゴクさん

その後を追いかけて走る。



「開けろ」
ついた場所は檻のような場所

海軍の地下にこんな所があるなんて・・・

扉は重そうな鉄で、前には2人の海兵


センゴクさんの言葉に海兵はコクッと首を上下に振り、扉を開けた。


闇、漆黒の闇

それなのにセンゴクさんは迷わず入っていった。


「センゴクさん?」
俺も後を追うように入る。

バタンッ!

微かにさしていた光も消え、何も見えなくなった。


「センゴクさん!!」
怖くなって名前を叫ぶ。

するとパチッという音と共に光がついた。

「うっ・・・」
眩しくて目を細める。

だがその目はすぐに開く事になった。


「・・・」
横には困った顔のセンゴクさん

そして目の前には幾重にも厳重に鎖でグルグル巻きにされた、1人の女が立っていた。


髪型も短いし、顔もほぼ見えてないけど体は男と言うよりも女のそれなので気付いた。


「な・・何してるんですか!?」

「奴の名はA
 お前の手助けをしてくれる」
俺の質問は無視して、話を進めるセンゴクさん

センゴクさんが何か合図を送ると、音を立てて鎖は床に落ちた。

立っていたのは、黒色のシャツにズボン

ガスマスク、瞼の長い瞳


黒色と赤色のメッシュの後ろ髪と前髪が少し長めの髪

鎖が外れても、倒れることなく立っている。


フルッとまつげが微かに揺れて開く。

さすような眼光、黒色の瞳

切れ長の瞳

その目は左右を彷徨った後、俺達を見据えた。


シューッ

ガスマスクの音が響く。

「・・・」
彼女は何者なのか・・・海軍は一体何を考えているのか分からなくなり俺は立ちすくんでしまった。



ガシャッ

Aが足を動かす、だが足にはまだ枷がついていた。

足の爪は普通より尖っていた。


枷がなくなる。

Aは俺達を見据えたまま、動かなくなった。


「A
 命令だ
 ロシナンテを命をかけて守れ」

「センゴクさん!?
 何言ってるんですか!」
俺も言い返したが、Aの目が一瞬赤く光りガクッと下を向いた。

盾→



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作者名:クラウド | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/  
作成日時:2016年12月10日 12時

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