【ハイキュー!!】※＿＿＿雪ヶ丘中出身“完璧"烏少女にご注意下さい※

憧れの高校入学。 ページ15

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Aside


4月……いわゆる入社入学シーズン


関東やら関西なら桜が咲いている頃んだろうけど、残念なことにここは宮城


桜が咲くのはもう少し先だ



日向「A！ 次はどっちだ？！」


A「次は右。 翔陽も道覚えておかないとね
私がいなかったら通えませんってカッコ悪いし笑」


日向「うっ……！わ、分かってるよ！」



私たちもそう。これから入学式に行くところ


もちろん学校は烏野だ


今は山越えを終わらせて商店街の中を通ってる


商店街のはずなんだけど道が細かいのよね



A「まあゆっくり覚えていけばいいよ。それよりアンタさぁ……」


日向「？？」


A「よく後ろに私乗せたまま山道登ったわね」



体力お化けかよ


この身長にしては軽い方だとは自覚してるけどそれでも60kg近くあるのよ



A「私重いでしょう、変わろうか？」


日向「全然！まあ力ねーから普通におぶったりする分には難しいかもしんないけど自転車だし！」


A「ふーん。じゃあいいんだけど。
まあこれもスタミナつける練習の一貫と思えばいけるよね」


日向「ああ！」


A「弱音吐いたらシバくからね」


日向「たっ、例えば………？」


A「そうね…3日間レシーブだけ、とか」



練習倍にしても喜ぶだけだから翔陽の場合は好きなスパイクを封印が主流



日向「？！？ それは酷すぎだろ！」


A「何言ってるの。弱音吐かなければいい話でしょ」


日向「……？あ、そっか！」


A「ハァ。なんでアンタ烏野通ったの？」


日向「な、なんだと！？」



まだ前でギャーギャー言ってる翔陽を無視して1人昨年の大会の試合内容を思い出す


漫画やアニメだと回想シーン、とでも言うのだろうか




王様くん率いる北一との試合


私も選手たちも本気になって臨んだ


でも結果は＿＿＿




負けた


敗北だ


翔陽は悔しそうだった。もちろん私もだけど


王様くんはネット越しに翔陽に何かを言っていた


多分貶す内容のことなんだと思う


翔陽怒ってたし、それ聞いて余計悔しそうだったし。



いつの間にか翔陽は黙って自転車を漕いでいた


私が思いに耽ってることに気付いたのか


それとも反応がないからやめただけなのか


恐らく後者だろうけど


まだ学校までは距離あるし


……もうちょっと思い返そうかな


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