ケンカ６ ページ44
「一緒に美味しいコーヒーを飲みながら、
楽しみにしていた映画を観て一緒に寝るの。」
「ああ。」
赤井が頷いた。
さらにりおは続ける。
「朝になったら一緒に朝食作って、映画の感想
言いながら食べて、それから…」
「洗濯をして掃除して…全部終わったら
りおと昼寝をするんだ。
一緒に寝転がって無駄話をしながら。」
りおの言葉に赤井が続けた。
「うん。そうやって平和に時間が過ぎて、
『秀一さん、よだれ垂れてるよ』って笑って
起きて『夕飯何にする〜？』って言いながら、
近所のスーパーへ一緒に買い物に行って。」
「ああ。夜はまたくっついて寝るんだ。」
そのまま二人は抱き合った。
こんな平和な時間がずっとずっと続けば良い。
思ったことは同じだった。
「秀一さん…私…工藤邸に行きたい。」
「ああ。りお、一緒に帰ろう。」
こうして、夕方の小さな事件から始まった
二人のケンカは落着した。
その日の夜遅く。
コナンのスマホには、赤井とりお双方から
『仲直りしました』メールが届いた。
「まったく…。世話の焼ける二人だぜ…。」
二人のメールを読んでコナンは安堵した。
メールアプリを閉じようとしてふと気付いた。
「あれ…そういえば二人とも顔文字
使ってるし…。」
もう一度メールを見てコナンは盛大に吹いた。
さくらからのメールの顔文字が
(^_-)-☆ｱﾘｶﾞﾄｳ
だったのに対して、
赤井からのメールの顔文字が
(*´▽｀*)ホッ
だったことに、「赤井さん…さくらさんに
ゾッコンなんだな。」
と独り言ちた。
＝＝＝＝
初めての言い争うケンカ。
それだけ気を許し合う仲になったということ。
実は最初どっちが先に折れるのか決めて
いませんでした。
結局赤井さんが謝っちゃいましたが。
コナンくんの話を聞いて、居ても立っても
居られなくなっちゃったんですね。
変装しないで出歩くなんて、ご法度！ だと
思っていたのですが、原作で赤井さんが
変装しないで弟を助けに行っていたので(笑)
こちらでも採用！
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作者名：aki | 作成日時：2020年1月22日 13時
