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敵の本陣へ4 ページ50

 やがてアンティーク家具の部屋からだいぶ奥へと進んだ右手側に、一際大きな扉があるのを見つけた。
「部屋の扉というより…ホールの扉みたい」
コナンは思わず見上げた。
赤井も同じように扉を見上ると、そのまま今来た廊下の方へ視線を移す。

 「ああ。どうやらこの廊下は司祭や女神専用のようだ。
おそらく信者たちは別ルートを通るようになっているのだろう」
「確かに。廊下も薄暗いし、さくらさんのいた部屋からも直通だった。
さっきまでの廊下と比べれば装飾品もないもんね。
じゃあ、このホールみたいな扉の向こうって…」
コナンが扉を見ながら考え込んだ。
赤井も思案しながらその扉の周りを隅々まで見回す。
「ッ!?」
何かに気付き膝をついた。




 赤井はスッと顔を上げると意を決したように立ち上がる。
その扉に手を掛けた。
「あ、赤井さん?!」
突然の行動にコナンが驚いたように声をかけた。
赤井はそのまま躊躇することなく扉を開ける。

ギ、ギ、ギ、ギ〜〜〜〜ッ

重い扉が音を立ててゆっくりと開いた。


 「こ、ここは!」
コナンが声を上げる。
扉が開いたその先には広い礼拝堂。
祭壇には未だに火が焚かれ、花の香りが充満していた。
(礼拝堂! そうか、だから女神の部屋から直通だったんだ…!)
コナンはなるほど、とうなずく。
 
 「さくらッ!!」

 赤井の叫び声にコナンはハッと視線を上げる。
祭壇の上を見ると、そこにはさくらと司祭、そして侍女二人がいた。
「ッ! もう追いついた?! ボディーガード達は何をしているのですかッ!!」
司祭が舌打ちをした。

 「そこまでだ。さくらを返してもらおう」
赤井はゆっくりと礼拝堂に足を踏み入れると祭壇に近づく。
「さくら? 誰ですかそれは。ここに居るのは女神アウロラ。
さくらなどという女ではありません!」
司祭は二人を睨みつけながら叫んだ。


To be continued…

=====

 司祭のマインドコントロールによって操られてしまったりお。
降谷の制止も聞かず本陣へと乗り込んだ赤井。
ようやく再会した二人ですが、果たしてりおは赤井の事が分かるのか――?!

続きはvol.15で!!

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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aki(プロフ) - レムさん» ありがとうございます!レムさんも色々な方のお話をたくさん読んで研究すれば、きっと書けますよ。 (2021年4月4日 17時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
レム - akiさん» とても作品上手です・・ (2021年4月4日 16時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - はちみつさん» はちみつさん!いつもありがとうございます♪続編はちょっとドキドキがあるかも…です(笑)私も気合い入れて書きました。お楽しみに〜! (2021年3月17日 16時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - レムさん» 劇場版をどう書くかは色々方法が有ると思います。私は純黒のその後ーという形で使いましたし、他の方のを拝読すると、劇場版の物語に上手くご自身のキャラを織り込んだ小説も有りました。是非上手な方の小説を読んで手法を真似てみるのも良いと思いますよ。 (2021年3月17日 16時) (レス) id: 7b3007e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - いつもワクワクするお話ありがとうございます!!続編も変わらず応援しています!! (2021年3月17日 13時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aki | 作成日時:2021年1月27日 10時

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