守られた約束2 ページ26
「赤井の姿で阿笠邸には行けないんだ」
そう言われて二人で工藤邸に入る。
工藤邸のリビングに通され、明るい部屋で見る彼は、間違いなく赤井秀一その人であった。
「ある人物と練りに練った作戦で、組織の中では死んだことになっている。
今は変装して沖矢昴として生活しているんだ」
「ええっ?!」
さくらの声が響く。
沖矢昴=赤井秀一だったことに動揺を隠せない。
「え?え?ちょ、ちょっとまって。つまり、熱でボンヤリしてたんだけど…。
水分を口移しで飲ませてくれたのって…あの、もしかして…」
「俺だ」
「※∀□☆▲◎ッッ!!!」
声にならない声が出て、さくらはひとりテンパる。
そんな姿を赤井はニヤニヤしながら見ていた。
「自力で水分を取れないお前に口移しで飲ませたが、まさかあんなに積極的だとはな」
赤井のセリフにさくらは真っ赤になった。
それを見て赤井は突然笑い出す。
「すまんすまん。あんまり可愛い反応をするから、ついな」
だが…と言いながら、赤井はさくらに近づく。
「お前とのキスはなかなか刺激的で良かったよ。何なら今から続きをするか?」
「何言って…」
と言いかけたところで、不意にソファーに押し倒され口づけされる。
行動とは裏腹に触れるだけのやさしいキス。
唇と頬…まぶた…再び唇に戻ってきた時、そっと唇を舐められる。
ほんの少し口を開けるとスルリと彼の舌が入ってきた。
歯列をなぞり、さくらの舌をくすぐる。
こちらからも遠慮がちに舌を絡めると、赤井の手はさくらの後頭部を抱え、さらに深く口づけた。
溶けてしまうようなキスに必然的に息が上がる。
「ちゅっ」というリップ音で互いの唇が離れた。
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aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (7月8日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 限界を迎えて5、麻じゃなくて、朝です。 (7月8日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。小説は書いて消しての繰り返しです。全然書けない日もあったり、タイピングが間に合わない程言葉が溢れたり。そういう時に変換ミスが出やすいです。気を付けていますが書くのも校正も1人ですから気付かぬことも多いです。 (7月6日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会4、洗出じゃなくて、新出です。何故、一ヶ所だけ誤変換があるのですか。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会3、徹じゃなくて、 透です。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aki | 作成日時:2019年7月17日 19時