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はじまり1 ページ1

さくらは全身傷だらけになりながら遠くに見える爆破の様子を見ていた。
さくらの隣にいた銀の長髪の男が言った。
「お前がいた組織「ケンバリ」の最期の姿だ。よく見ておけ。
そして、今日からお前は俺たちの仲間だ」

 返事は無かった。
その代わり、つうっと涙が頬を伝っていった。
その様子を心配そうに見つめる女と男がいた。



5年後———

 東都水族館の事件の後、銀髪の男ジンは少々荒れていた。
戦闘機を使い裏切り者のキュラソーを葬ったものの、爆弾に花火に狙撃…
明らかに自分たちは攻撃されていた。
あの攻撃は公安警察だったのか? 真相はもはや闇の中だ。
しかも肝心の戦闘機を失い、元々の計画だった公安のNOCリストも結局手に入らずじまい。
秘密主義のあの男「バーボン」は白だと分かったものの、報告をしたキュラソーが土壇場で
裏切ったため、すべてが釈然としない。
イライラした気持ちを酒や物に当たるのはこの男の悪い癖だ。


 「そんなにバーボンが気に入らないのなら、しばらくラスティーを監視役として彼に付けたらどう?」
呆れ顔でジンに進言したのはベルモットだった。
「ああ? ラスティーを?」
「あなたのお気に入りじゃない。しかも彼女の情報収集力や洞察力はバーボンに引けを取らないわ。
あの二人を組ませて、しばらく様子を見たらどうかしら?」
「……」
しばらくタバコをふかし、考えていたようだった。

 「なるほど。あいつならバーボンの尻尾を捕まえられるかもしれねーな」
そう独り言のように呟くと、ジンはくわえていたタバコを灰皿に押し付け、部屋を出て行った。
それを見たベルモットは小さくため息を付く。
(うまくいった)
心の中でそうつぶやく。
「またあの時期がやってくる。ラスティーにとって辛い時期が。
今は1人にしないほうがいい。バーボンなら女性に対して気が回る。
二人を組ませて損はないわ」

 

はじまり2→



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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (7月8日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 限界を迎えて5、麻じゃなくて、朝です。 (7月8日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
aki(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。小説は書いて消しての繰り返しです。全然書けない日もあったり、タイピングが間に合わない程言葉が溢れたり。そういう時に変換ミスが出やすいです。気を付けていますが書くのも校正も1人ですから気付かぬことも多いです。 (7月6日 23時) (レス) id: 30aa1f0c8d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会4、洗出じゃなくて、新出です。何故、一ヶ所だけ誤変換があるのですか。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 運命の再会3、徹じゃなくて、 透です。 (7月6日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aki | 作成日時:2019年7月17日 19時

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