言い争い２ ページ31
欲しいものを聞いた筈が、なぜこんな事になったんだろう。
｢絶対に嫌だ！｣
｢いいじゃないか少しぐらい！｣
伸びてきた炭治郎の手を掴んだが最後、俺達はどちらかが意志を曲げるまで終われないという地獄の力比べ大会を繰り広げていた。
とはいえ炭治郎くんマジ馬鹿力すぎて早く終わってくれないと俺の腕が圧力でパァンしそうです！(何言ってんだお前)
｢てかちょっと一回落ち着こ！？な！？｣
そんな最悪な事にならない為にも、さっきから懸命に説得を試みてはいるのだが。
｢一回も何も俺はいつだって冷静だ｣
｢いやそういう事じゃねぇよ！｣
決意の固い炭治郎によって、この調子で流され続けているのである......ていうかもう誰か何とかして！
｢あのね炭治郎さん腕！腕が痛いの分かる！？お前の力が強すぎて腕が痛いの俺は！｣
｢力が強いのはそっちも同じだ！というか、それなら早く降参すればいいじゃないか！｣
｢バカ降参したらお前に撫でられるだろうが！｣
お前アホか！いや多分アホなんだろうけども！
大体この状況で力抜いてみ？絶対勢いで頭突きされるからね！？
そうなったら俺死ぬよ！？竈門炭治郎によって死者が出るよ！？
最悪お前から見た鬼舞辻無惨くらい俺お前の事恨み続けるからなマジで！
｢というか良くない！？いいじゃん無理に俺の頭撫でなくたって！人の嫌がる事はしちゃいけないんだぞ！？｣
｢散々俺の注意を無視したAに言われたくない！｣
｢はぁ！？別に無視してねぇし！てかお前だって俺に近寄んなとか言っといてこんな近づいてんじゃねぇか！｣
どうせ俺は臭いし言う事聞かねぇよ！と自分のメンタルを顧みずに言えば、何故かぐっと押し黙る炭治郎。
言い淀む様子に多大なるダメージを受けていると、突如話を逸らされる。
いやお前それ一番傷つくやつだからな！？
｢大体なんでそこまで嫌がるんだ！？俺を撫でた二回分撫でさせてくれって言ってるだけだぞ！？｣
｢おい何地味に撫でる回数増やしてんだお前は！？俺に言わせりゃ撫でられるより鍋治す方がよっぽどマシなの！｣
｢そんな嘘には乗らないからな！｣
｢いや嘘じゃねぇし！なんならお前の家行ってそこら中の鍋や釜治して証明したっていいんだぞ！｣
なんてやけくそで叫んだのも束の間。
｢えっ｣
急に固まりだした炭治郎により、それまで押しあっていた俺達の手が中心でピタリと止まる。
それから顔を伺えば、炭治郎さんは非常に悩んだ様子で俺の方を見ていました。
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みかん - もう公開はしないのでしょうか…凄く見たい…また公開にするような機会があることを願ってます！非公開にした理由が深いのなら作者様はこのコメント無視して頑張ってください！！ (2022年1月9日 12時) (
レス) id: bc2584c695 (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 素晴らしいの一言に尽きます...素敵な作品で楽しく読ませていただきました。最新頑張ってください。陰ながら応援してます...(´∀`) (2020年10月18日 22時) (レス) id: 000b312b5b (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - まだ(# ﾟДﾟ) (2020年3月10日 17時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 続きまだ? (2020年2月29日 20時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
佐藤悠真(プロフ) - 微笑ましいに尽きますね。いつもホワホワしながら読まさせていただいております。更新頑張ってください。楽しみに待ってます。 (2020年2月18日 0時) (レス) id: 44efc3fddb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Syu | 作成日時：2020年1月16日 21時
