【クリムゾンクラン】裏稼業クランのプリンセス。 (ページ20)

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19話ページ20

sideA

レオン｢美味ー！｣

良かったね。

A『シャオ～…おねがーい…』

ずーっと不機嫌なままなのは嫌だなぁ…

あとお腹空いたぁ。

シャオ｢……｣

A『お昼食べたらお昼寝する？』

シャオ｢ん。｣

眠そうだしね。

レオン｢カレシってそんなに悩むもの？｣

A『シャオは純粋だから…』

膝枕したまま寝そう…

A『ねぇ…あ！あーんしてあげようか！』

シャオ｢要らない。｣

キッパリ言うね。

A『じゃあ、たーべよ！』

いっただきまーす。

A『シャオも食べな。』

ようやく食べ始めた…

食器洗浄機に食器をぶち込んでリビングに戻ると…

シャオ｢ん。｣

ソファーに座る事を催促してきた。

A『なにー？』

レオン｢プリンセスがそんな甘い声出すのってシャオ以外見たことない。｣

そりゃそうだよね。

A『シャオ以外やらないからね。』

シャオが手を伸ばしてきた。

A『なーに？』

腰に腕を回して抱きついた。

シャオ｢己の。｣

見せつけるように笑った。

レオン｢分かった。分かった。｣

ソファーに座ると太ももにシャオの頭が乗る。

シャオは満足そう…

幸せそうだし良かった。

レオン｢もはや夫婦通り越して親子だよね。｣

シャオ｢己はAのカレシになれないのか？｣

あぁ…どうしてそんな可愛い顔するかな！

A『そんな事ないよ！』

シャオ｢己、Aのカレシ？｣

A『うん！』

勢いに乗って言ってしまった。

シャオ｢本当か！｣

あぁもうマジ可愛い…

シャオ｢己の。｣

シャオはレオンの方を向いて自慢する。

レオン｢分かったから。｣

レオンは呆れたように本に目を向けた。

A『まあ、シャオ以外の男なんてオラウータンみたいなもんよ。』

レオン｢どういう目してるの。｣

比喩よ。

A『シャオ以外眼中に無いって事。』

レオン｢ラブラブかよ。｣

良いでしょ。

A『レオンも見習ったら？』

レオン｢オレ、色んな女の子と楽しい時間過ごしたいから。｣

マジ本当にゴートゥーヘルでもして。

A『女の敵ってこういう人だわ…』

シャオは無垢な目で私を見る。

A『シャオはレオンみたいにならないでね。』

シャオ｢己、Aだけで充分。｣

あぁぁぁ!!

A『シャオ大好き!!』

嘘をつく人間はごまんと見てきたから分かる。

シャオの言葉に偽りはない。

A『レオン！こういうのが結果モテるんだよ！』

レオン｢うっざ。｣

マジF＊＊k you