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薄暗い廊下を歩きながら、今日どうしようかと頭を悩ませる。さっきの件で、やっぱりココくんの部屋には戻りづらい。
かといってずっと廊下にいるわけにもいかないし……。蘭さんのとこにでもお邪魔しようかな。
行く宛てのない足は、蘭さんの部屋に向かって歩き出す。
「あれ、お前追い出されたんか」
『……失礼ですね。違いますよ』
運悪く、風呂上がりで髪の毛がびちゃびちゃの三途春千夜と遭遇した。
「ハハ、行く当てないんだ。ざまぁ〜」
『………』
全く、憎たらしい人。
誰のせいだと思ってんだ、白々しい。
馬鹿にしたように笑う三途春千夜を思いっきり睨んだ。
「怒んなよー、冗談だろ？？」
『……冗談が通じるような仲じゃなくないですか』
「冷たいこと言うなし、傷ついちゃうぞぉ」
だめだ、この人にマトモな話は通じん。
相手にするだけ無駄だからやめよ。
そう思い、お先に失礼しますとだけ言って三途春千夜の横を通り過ぎようとすると。
がしっと腕を掴まれた。想像以上の強さで。
「おいおい、話の途中だろ？無礼な奴だな」
『リンゴ潰せるくらいの握力で腕掴んでくる人が何言ってんですか』
「あ？俺はいいんだよ何をしたって」
『……はぁ。なんですか』
やっぱり今日はやたらと機嫌がいいのか、妙にニヤつきながら絡んでくるこの人物に、眉根を寄せる。
深夜なのにこのテンション。
こりゃあキマってんな。
「だからー、俺んとこで寝ろって言ってんの。あ、断ったら殺すからな〜？」
選択肢、ないのかよ。
ほんとウザすぎ……。
「はい、連行ー」
掴んだ腕を話さないまま、ずるずると私を引きずっていく三途春千夜。ウザイけど、ムカつくけど、今はなんだか抵抗する気力もなくて。
まぁ、ほんとに行く宛もないし、今日はちょっと疲れたし。一日くらいいっか、なんて安直な考えのまま、この男の部屋に入った自分は馬鹿だろう。
「大丈夫大丈夫、なんもしないって♡」
『………一応スタンガンはあるんで』
「おお怖っ。九井に仕込まれたんか？あいつの独占欲やべーな！！ハハハハハ」
陽気に笑うこの男は1ミリとて信用できない。
あー、ココくんのとこ戻りたい。
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蜜柑(プロフ) - 夢見心音さん» 夢見心音さん、コメントありがとうございます✨もっと素敵なココくん・春千夜を書けるよう頑張ります✨ (2022年2月23日 10時) (
レス) id: 6c0400a92a (このIDを非表示/違反報告)
夢見心音(プロフ) - ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ好きです (2022年2月23日 2時) (レス) @page34 id: 6c0a89f163 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - 決して器用ではないけれど不器用で一途な一くんが大好きです💛💛💛 (2021年11月5日 16時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ちえさん» ちえさんまたコメントありがとうございます！決して器用じゃないけど心配性で一途で神経質なココくんが好きです✨ (2021年11月2日 23時) (レス) id: 6c0400a92a (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - そんなココちゃんの不器用部分も含めて全部大好き君のことが好きなんだ (2021年11月2日 18時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2021年9月17日 18時
