青春マイスター【及川徹】

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新学期、登校初日。

気だるい気持ちで、まだ肌寒い廊下を歩く。

４月上旬の宮城は、その寒さを知らない人が想像するよりもっとずっと冷える。

今日からまた毎日学校かと思うと、当たり前に気が滅入ってしまう。

二週間ぽっちの春休みでも、終わってみれば有難かったなぁと感じるものだ。



クラス替えの表を確認し、新しい教室に入ると、自分の席の近くに人だかりができていた。

一体なんだと側に行ったところで、その理由を理解する。





「及川くんと同じクラスとか超嬉しい〜！」

「これ、よかったら食べて！」

「及川くん、やっぱイケメン〜！」





新学期、全てが一新された真新しいクラス。
自分の席の隣は、あの"学校一モテる男"だった。








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