上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ37)

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第34話ページ37

「そういえば自己紹介がまだだったわよね。私はナミ。航海士よ」

オレンジ髪のショートカットの女の子が笑顔で教えてくれた。

「はいはい！俺の名前はサンジです！！暑いので特性ジュースをどうぞ♡」

「あ、ありがとう」

美味い。

どうやらサンジはこの船のコックらしい。

「俺は狙撃手のウソップ！俺には8000人の部下がいr「俺はチョッパーだ。船医をやってる」…おい！！」

長鼻はウソップ、可愛いトナカイはチョッパーか。

「ビビです。ネフェルタリ・ビビ」

「…ゾロだ」

「ええ、存じておりますビビ王女。…それと、海賊狩りのゾロ」

ローグタウンを出た後、実は手配書を確認したのだ。

間違いない。

「随分仲間が増えたね、ルフィ」

「おう！でもまだ足りねぇ！あと音楽家と、船大工と……」

「わかったわかった、後でゆっくり聞かせてよ」

いずれみんな指名手配される可能性がある。

顔と名前はしっかり覚えておかないと。

「それじゃ少しの間よろしくね、麦わら海賊団のみんな！」

ぎゅるるるるるるる……

「………」

「「………」」

しまった、そういえば飯食いっぱぐれたんだった。

おまけに服も買ってない。

詰んだ。

砂漠で死ぬしかないぞ？

というか今まさに羞恥で死にそうだ。

「……エースとルフィのせいで飯も食ってないし服も買ってないんだけど」

「俺ェ！？」

ルフィを睨みつけて言った。

逆恨みに聞こえるけど割とマジで深刻なんだ。

「お腹空いてるんですね！今とびっきり美味しいご馳走をご用意しま～～～す！！」

「え、ほんと！？」

「服なら私の替えが何着かあるから貸してあげる」

「ありがとう…！何から何まで…ルフィ、いい仲間を持ったね！」

「なーんか嬉しくねェ………」

ルフィは府に落ちないらしい。

しかしこれで準備は万全。

まずはバロックなんちゃらを徹底的に調べ上げ、政府に密告。

あわよくば打倒クロコダイル！

よし、この作戦でいこう。

軽い気持ちでここまで来たのは猛反省。

でもしばらくルフィと行動できるからオールオッケー。

あの時引き受けた私の判断はグッジョブ。

そんなこんなで、私と麦わら海賊団は共にユバを目指すのだった。