上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ33)

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第30話ページ33

「ていうかスモーカーのお目当はルフィでしょ？なら先に行きなよ。コイツにはちゃんと別で援軍送ってあげるからさ」

「ええ！？Aは見逃してくれるんじゃねぇのかよ！」

「はぁ！？海賊を見逃すわけないでしょ！」

「だからお前はどっちの味方なんだ！」

私の中で折り合いがついてればその辺りはどうだっていいんだよ。

「とにかくお互い一旦退きなさい。これは海衛府官士としての命令だからね」

無理矢理2人の戦闘を終了させ、私とエースはルフィを追いかけた。

その道中で、海軍と海衛府に連絡を入れる。

料理店の壁の修復代の請求と、援軍の要請だ。

「なんで本人の目の前で連絡するんだよ…」

「いーじゃん別に？どうせ来るまでに時間あるんだから、その間に逃げるなりすればいいでしょ」

港に着くと、ルフィの船は既に出港していたため、エースのストライカーに一緒に乗せてもらった。

「でもよく考えたら、私がルフィを追いかける理由はないんだよな……」

「いいじゃねぇか。久しぶりに兄弟揃って話せるんだからよ」

「まぁ、確かにね…」

ルフィの船に追いつくと、話し声が聞こえてきた。

「俺は勝負して一回も勝ったことなかった。とにかく強ェんだエースは！！」

「へぇ、そういやお前の姉だってやつは？」

「Aも強ェ！俺なんか兄弟の中じゃ負け負けだったんだ！だっはっはっはっは！」

「姉もいるの！？ていうかゾロ、会ったことあるの！？」

「とっっっても美しい女性だった～～！」

「怪物の兄姉も怪物か…」

なんか散々に言われている。

「でも今やったら俺が勝つね」

「「ほぉ～～～～？？？」」

エースと顔を見合わせる。

今、お互いすっごい悪い顔してるぞ。

「「お前が誰に勝てるって？」」

息ピッタリで船に飛び移った。

「エースーーー！？！？Aーーー！？！？」

「よう」

「あー、最近ぶり？」