上善水の如し［ONE PIECE］ (ページ26)

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第23話ページ26

一応私はスモーカーより階級が上だけれど、海軍と海衛府は別なので、元気よくスモーカーたちを海に送り出した。

後のことは知らん！！

取り敢えず今日の仕事はこれでお終い……お終い？だから上等官の元に戻ろう。

おそらく海衛艦にいるはずだ。

「あらA、戻ってきたのね」

「ただ今戻りました！」

プレイズ上等官は船内にいた。

水士の何人かは交代で警備に出払っているようで、辺りには3、4人ほどしかいない。

「どう？何か収穫はあった？」

「ええっと…転んだら父さんに助けられました」

「え！？ドラゴンに会ったの！？転んで助けられた！？」

「すみません、語弊だらけでした」

「そ、そう」

「正確には父さんにぶつかって転んだら、手を差し伸べられたのでお礼を言って帰ってきました」

「はぁぁぁぁぁぁ！？！？貴女任務を忘れたの！？」

「忘れてないであります！でも助けてもらったのでお礼は必要かと！」

悪いことではないので自信たっぷりに答えた。

「いや、そういうことじゃなくて……ええ、いや、いいわ。貴女のそういうところ、ガープ中将にそっくり」

「もしかしてこれ、褒められてませんね」

「褒めてないわよ。折角革命軍の情報を手に入れるチャンスだったのに…」

「……何となくですが、またすぐに会える気がするんです」

正直に、思ったことを告げる。

「……それは、貴女の感？」

「そうかもしれません」

根拠なんてない。

それでも私は、あの短い時間の中でそう感じたのだ。

「ていうか今まで顔も見たことなかったのに、初めて会って会話できれば十分じゃないですか？」

ゴツンッ

「いっだあああぁぁぁぁ！！！」

「考えが甘い！！」

「ずびま"ぜん"………」

ちょっと調子乗り過ぎたな…

反省反省。

プレイズ上等官の拳骨は結構痛い。

愛ある拳だ。

まあ一番痛いのはじいちゃんだけど。

「次はもっと有益な情報を手に入れてみせますよ！」

「あたし、ちょっと不安になってきたわ」

「な、何でですか！？！？」