第7話 ページ8
白ひげの一言で、この一件は事なきを得、
青雉はそのまま本当に船に帰った。
私はというと…
「なぁなぁ、見たか!?このルフィの手配書!」
青雉が帰ってすぐ、エースは手に持っていた手配書を私に見せて来た。
「見たよ。いきなり3000万ってなかなかやるよね」
「昔は俺たちの後ろにひっついてばっかりの泣き虫だったのにな…!」
※先程からこの兄姉は弱虫とか泣き虫とか散々に言っていますが愛故です。ご了承下さい。
…なんか謎のテキストが流れて来たぞ。
無視無視。
「エースは3年で5億超えたからねー。ルフィは今後に期待って感じ」
「そうだな。今から楽しみだ」
白ひげ海賊団の船員たちは話に加わってくることなく、遠巻きに私たちを眺めている。
「もしかしてルフィの手配書が更新されたら、またそんな量をもらう気なの?」
どう見たって100枚以上あるんですが。
「まぁな!可愛い弟の活躍が俺は嬉しい!」
サボが死んでから、エースはルフィに甘くなった気がする。
私も例外ではないけれど。
「…私の活躍は嬉しくないんだ?」
弟ばかり…と嫉妬するつもりはさらさらないが、少し兄を揶揄ってみた。
「そんなことねぇよ!Aも大事な家族だ。俺たち兄弟の中じゃ一番しっかりしてるし、自慢の妹だと思ってる!」
「んふふ」
エースの素直な言葉に少し気恥ずかしくなるが、
やはり褒められると嬉しい。
「…でも海衛府として活躍されると複雑な気持ちになるな」
エースにガツンッ、と一発拳を下ろす。
兄はいつも一言余計なのだ。
あまり長居も良くないと思ったから、他の船員に挨拶をして帰ることにした。
「申請書、確かに受け取った。…あと、これはエースの妹としてですけど…兄のこと、よろしくお願いします。」
ぺこり、と頭を下げる。
「グラララララ、海賊に頭を下げる水士なんて初めて見たな」
「エースのことは俺たちに任せろよぃ」
「ありがとうございます。」
白ひげは四皇の中じゃ話しやすい方なのかもしれない。
意外と優しい。
海賊に優しいもクソもないけど。
ちなみに一番話しやすいのはシャンクスだ。
当たり前だよね。
「じゃあね、無神経脳筋バカ兄貴」
「悪口悪化してる!」
エースに向かって舌を出し、軽く挑発をした後、私は来た時と同じように船に戻った。
72人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふらっと(プロフ) - サクさん» 今後なる予定です。今はほとんど要素はありませんが…… (2019年5月21日 19時) (レス) id: ad67978f33 (このIDを非表示/違反報告)
サク(プロフ) - これは恋愛系ですか? (2019年5月21日 7時) (レス) id: 815e045cbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふらっと | 作成日時:2019年3月11日 22時