【ワールドトリガー】双子の片割れ (ページ9)

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8話ページ9

『あっ、いたいた』

無事に遊真のところまで移動できた。
遊真私に気づくとおう、と言ってトリガーを使ったのかと聞いてきた。

『え？うん使ったけど。その方が早いし』

遊「こっちの世界で黒(ブラック)トリガーはあまり使わない方がいいらしい」

遊真の注意をへー、と軽く流して遊真が今食べている謎の食べ物について聞いてみた。
すると、遊真が何故かどや顔でそれを持ってきてくれた。

『、！...美味しい』

こっちの世界の食べ物は始めてだったけれどこんなに美味しいんだ。
この食べ物はハンバーガーといって、遊真も昨日知ったばかりだと言う。

『......これからどうするの？』

最後の一口を飲み込みながらそう訪ねた。

「...おれはこれからレプリカがイレギュラー門(ゲート)の原因に心当たりあるって言うから学校にちょっと調べにいくけどAも来るか？」

イレギュラー門(ゲート)、ね。
どうせ帰る場所もすることもないから行こうかな。
無言でついていくと、遊真の通っている学校に着いた。

『....モールモッドだね』

建物の傷や崩壊具合からすぐに分かった。
遊真は特に何を言うわけでもなく上に上がっていったので私は私で別の場所を調べる。

『......あ』

まずい。あれラッドじゃない？しかも、たった今門(ゲート)開くところっぽい。
逃げようとしたその時、大きな警報音と避難の放送が流れた。

こうなってしまってはトリガーを使うしかない。
私はトリガーを起動して出てきたモールモッドをボーダー基地に転送した。

「A、大丈夫か？」

すぐに遊真が上から降りてきたけれどもう終わったので大丈夫だ。
それよりも、、

『多分ボーダーの人がこっちに来るから隠れよう』

こっちの方が問題だ。
遊真を引っ張りすぐさま物陰に隠れる。
どうした、と言っていたけれど説明は後だ。

私たちが近くの物陰に隠れてから数分のうちにボーダーの人間らしき人の声が聞こえてきた。
近界民(ネイバー)がいないことに戸惑っている。

しばらくして声が聞こえなくなってから安堵のため息をついた。
ボーダーに入ってないと大変だな。