お決まりのパターン ページ17
嫌なことその2
社交界に出ることーーーー
あーーーーーもーーーーー
「ごきげんよう」
「この度は………………
中身のない話
ご機嫌取りのお世辞
吐き気がするわ
精神も体力もがっつり持ってかれる
顔引き攣るわ！！
「それにしてもびっくりしました
あなたのお家で王族の妃になるとは」
次は嫌味か
そもそもなってないし
なりたくもない
むしろなんでなりたいと思うのかもわからない
この男は調子に乗ってまだ話続ける
「奇跡なんておこるもんですなぁ
まるでシンデレラの物語だ」
シンデレラね
別に見初められたわけでもない
あの男はわざわざ出向いて探しに行くような王子様でもない
無論
私はガラスの靴なんて落とさない
それを元に探しに来てくれるなんて
馬鹿げた奇跡をあると思わない
そんなに会いたいと思うなら
自分で階段を駆け上がるわ
「ごきげんよう
お久しぶりでございますわね」
いきなり声をかけられる
エミルだ
アカデミーの時同じクラスになったことがある
いつも控えめに微笑んで
優しい
ふうに見せている奴
上流貴族だから呼ばれていたのね
「ごきげんよう、エミル
来ていたのね」
「ええ。お父様に呼ばれて」
そうだった
エミルの父親は王権派で王の側近だった
周りは途端にエミルを褒める
もともとエミルの王家の妃有力だ
本当はこっちが良かったんだろうね
あんたら貴族にとって都合がいいから
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すみれ(プロフ) - 面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2019年1月23日 1時) (
レス) id: bd293df268 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ | 作成日時：2019年1月3日 23時
