君と飲んだカクテルの味は2 ページ6
カクテルを飲む彼の姿はとても画になっていて、無意識に私は彼をじっと見つめていた。
A『……?如何したんだい?そんなに僕を見て…若しかして、惚れたのかい?』
何て揶揄ってくるものだから、私はつい
太宰「〜ッ!そ、そんな訳無いだろう⁉」
と大声を出してしまい、ハッとしたが、彼はまた静かな笑みを浮かべて
A『済まなかったね、怒らせるつもりじゃなかったんだけど、マスター、彼にバハマを。』
そう言うと彼は代金をカウンターに置いて
A「君といると楽しいね、時間を忘れそうになったよ。じゃあね、太宰君。』
そう言って彼は店から出て行ってしまった。
太宰「……カクテルで言うなんてね…。」
彼からの誘い、また会おうなんてね。
そう思いながら私は彼から貰った二杯目を、彼のようにクッと一息に飲んだ。
太宰(……今度、彼に会ったらテネシー・クーラーでもあげよう…)
fin
〜〜〜〜〜〜カクテル言葉〜〜〜〜〜〜
オールド・ファッションド
意味「我が道を行く」
バハマ
意味「もう一度会いたい」
テネシー・クーラー
意味「あの日の約束」
【女主】ヒマワリの咲かない夏【江戸川乱歩】→←【男主】君と飲んだカクテルの味は【太宰治】
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作者名:美鈴永歌/狐輪廻 x他1人 | 作成日時:2018年6月24日 1時