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少し経って光が収まったと思って目を開けるとなぜか、さっきまでいた廊下じゃなくて綺麗な雲一つない青空の見えるどこか分からない広場に居た。
周りにはベンチがあったり、花壇があったりとどう見ても城の中じゃない。辺りを見回して見ても見覚えのある物がない。
『うぁー蝶々だー。なんだろうエミさんが言ってたクジャクヤママユかな？それとも別のかな？
・・・じゃなくて!ここどこ⁉グルッペンは？ゾムは？みんなは？それにあの機器もないじゃん！！』
叫んでみても解決策が浮かぶ訳もなく、もう考えるのも諦めて座り込んで取り敢えず所持品の確認をする。
持っている物は前グルッペンに貰ったナイフ、射撃場で使おうとしていたハンドガン、万年筆に懐中時計、インカム。城下町に出かける予定なんて無かったから所持金はゼロ。オマケにインカムは繋がらない。
『これ、積んでますやん…所持品全部でこれって完全街に行ったら不審者じゃん、一文無しじゃん』
広場にいても仕方がない、と深呼吸して立ち上がって状況の確認をしようと怖いけれど街の方に行こうと見覚えのある街並みが見えてきた。
もしかして…と思って試しに地図の中で何度も確認していた道を辿って見ると予想通りの場所に行き着いて安堵する。
やっぱり、ここwrwrd国じゃん。さっき辿った道はグルッペン用の緊急脱出経路で合ってたし。でもなんか違う…兵士の警備場所が全く違う。前門にしかいないし警戒が薄い。どうなってるの？
今通って来た街並みも道は同じだけど建物の高さや店、国民達の服装もかなり違ってた。
一つ嫌な仮説が頭に浮かんだけれど『いや、まさか、ね？』と声に出して誤魔化して、でも一応確認しようと城壁に接している木を使っていつも遊んで居る森に侵入して見る。時計を見てみると普段みんなが遊んで居るはずの時刻だけれど物音一つしない。
と言うか気の高さもいつもよりもかなり低い。四メートル程合ったはずの木は二メートルぐらいしか無くて飛び降りて辺りを見回す。
『やっぱりおかしい…地形も少し違うし、木が小さくなる事って普通あり得ないよね。って事は、まさか…いやいやそれこそあり得ない』
でもこのままここに居るのは不味い気がして急いで城壁を登ろうとすると凄い速さで何かが近づく物音がして来た。
急いで逃げようとしたけれど追いつかれかけて、振り向くと短刀を振り上げていたのでどうにかナイフで受け止めたけれど力負けして追い詰められる。
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月歩 - ラーシュさん» ありがとうございます!あのシーンは特にお気に入りでしたのでそう言って貰えると作者冥利につきます! (2020年3月31日 11時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
ラーシュ - 完結おめでとうございます！夢主君がemさんやrbrに止められているのに振りきって仲間を助けにいって重症を負うところで凄いハラハラさせられてしまいました！凄く面白い作品でした！！ (2020年3月31日 11時) (レス) id: 3d2f41f960 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 白狐さんさん» ありがとうございます!個人的にはもう少し書き込みたかったのですが、楽しんで貰えて嬉しいです! (2020年3月31日 8時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう、最っ高でした。5年前にトリップするっていう発想も勿論ですが、内容がギッシリ詰まってて読み応えのある楽しい作品でした！！ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - ふゆさん» ありがとうございます!主人公のキャラはかなり手探り状態でしたけどそう言って貰えて嬉しいです! (2020年3月24日 14時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年3月12日 0時
