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『そうですか。でしたら叙勲の方を選ばさせて貰いますが…一つ条件を加えても宜しいでしょうか』
苛立ちをどうにか抑える様に紅茶を飲んで、一息ついて言うと向こうは怪訝そうに唸る。
「条件ですか…なんですか？功労勲章では足りないと？」
『いえ、違います。この度勲章を貰うにあたって叙勲式の際は関係者のみ、公の場で行わないと言う事にして頂きたいのです』
その後、この条件を飲んで貰って来た時と同じ様に黒塗りの高級車で元いた場所に返されるとグルッペン達と別れた。
そして翌日僕は殆ど放心状態で、早朝から遊びに来てたゾムに頭の上に何かを積まれていたけれど無視して机に突っ伏していた。
どうにかまだ目立たない選択をとれたけど…良く考えたらあれ選択って言うより強要じゃん、危なかった。
em「ゾムさん、あまりリアンさんで遊ぶのは…って凄いですねソレ。それより、彼等が来ましたよ」
エミさんにそう言われて耳を澄ましてみるとあの三人とは違う怒鳴り合う声やそれを注意する大きな声が聞こえたのでバッと顔を上げると頭の上に乗っていたトランプタワーの一部が舞い散る。
慌ててゾムに謝って玄関から覗いてみるとグルッペン、トントン、オスマンそして予想通りコネシマとシャオロン、ロボロがいた。
sya「おいシッマ、お前この間教官に怒られたんだって？フッ、ダッサ!流石チワワは違うなぁ!」
kn「るっせぇ‼元はと言えばシャオロン、お前が俺の戦車の操作をミスった責任を俺に擦りつけたのが原因やろうが!」
rbr「お前等少しは黙れや。三歩歩いたら喧嘩せんとあかんのか⁉」
その三人の会話が全然変わりなくてつい会話に参加しようと口を開いた時、向こうが僕に気付いたのか首を捻ると顔を見合っていた。
kn「誰やろアイツ。エーミールにあんな知り合いおったっけ？」
rbr「グルッペン等は誰か分かるん？」
僕を知らないのはもう理解した。理解した筈なのに三人の会話に参加しようとした自分が馬鹿馬鹿しくてモヤモヤして服の裾をギュッと握る。
でもこのままだと只々怪しまれるだけだからどうにかその感情を振り払って、バレない様に笑顔で挨拶をする。
『初めまして。僕はリアン、よろしくね』
その時、グルッペンが眉を顰めてこっちを見てきた気がしたけれど、その時はそれに気付く程余裕は無くて、みんなが一通り挨拶を終わらせてエミさんの家に上がった時にはもう元の顔に戻ってた。
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月歩 - ラーシュさん» ありがとうございます!あのシーンは特にお気に入りでしたのでそう言って貰えると作者冥利につきます! (2020年3月31日 11時) (
レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
ラーシュ - 完結おめでとうございます！夢主君がemさんやrbrに止められているのに振りきって仲間を助けにいって重症を負うところで凄いハラハラさせられてしまいました！凄く面白い作品でした！！ (2020年3月31日 11時) (レス) id: 3d2f41f960 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 白狐さんさん» ありがとうございます!個人的にはもう少し書き込みたかったのですが、楽しんで貰えて嬉しいです! (2020年3月31日 8時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
白狐さん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!もう、最っ高でした。5年前にトリップするっていう発想も勿論ですが、内容がギッシリ詰まってて読み応えのある楽しい作品でした！！ (2020年3月31日 8時) (レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - ふゆさん» ありがとうございます!主人公のキャラはかなり手探り状態でしたけどそう言って貰えて嬉しいです! (2020年3月24日 14時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年3月12日 0時
