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風柱の気持ち ページ9

「あら、怪我したんですか不死川さん。柱であるあなたが珍しい。」


そういうわりに微塵も珍しそうな態度を取らずに診察していた胡蝶が、目を見張った。


「あら…随分と丁重な看護を受けたんですね。」

「あァ”?」


何の事だ、と不死川は考える。
すぐに分かった。

あの鬼だな、と彼女の顔を思い浮かべる。
ニコニコと屈託なく笑う彼女は、竈門の妹と似た気配から、人を喰っては居ないのだろう。
不死川が初めてあった時も彼女はツツジを食べていた。

その姿の、なんと美しい事か。
月明かりに照らされる、花を食べるときのあの可愛らしい表情。


______一目惚れだった。


だけど鬼と知ったからには私情を挟むわけにはいかない。
全力で刀を振りかぶって距離を縮めて切ろうとした時、大きく見開かれたときに見えた透き通った瞳が、不死川の目をまっすぐ見た。
その日から、彼女の瞳が、彼女のことが忘れられない。


最近姿を見ないが、今はどうして居るだろうか…。



「__ん、不死川さん!」


「…あァ?」


「終わりましたよ。全く、その手当てしてくれた方にしっかりお礼したらどうですか。」

「お礼ィ?」


怪訝な顔をする不死川に、相手が鬼だと知らない胡蝶はやれやれと首をふった。


「その薬草と良い、どこにでもあるものじゃないですよ。」

「物でも渡したらどうです?まぁ貴方にそこまで気遣いが出来るのかは____

「…女って何貰ったら嬉しいんだァ?」



自身の言葉を遮って放たれた風柱の予想外の言葉に、胡蝶は目を丸くした後、悪戯っ子のそうな笑みを浮かべて助言した。

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あなや(プロフ) - 不死川さんかっこいいですもんね!更新頑張ります! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 565d168dc0 (このIDを非表示/違反報告)
ハロハロ〜(プロフ) - 不死川実弥大好きなのでとても嬉しいですうううう!!この小説面白いです!更新頑張ってください!初コメ失礼いたしました! (2019年8月11日 21時) (レス) id: 409bd25d53 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あなや | 作成日時:2019年8月9日 13時

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