毒蟲 ページ15
「ううん。嬉しい、ありがとう。」
笑って言えば、善逸は変な顔をして固まった。
禰豆子は私を「お礼、えらいえらい。」と褒めてくれる。
自分が鬼だという事を忘れてしまうような空間にもっと居たいと思う反面、早く逃げ出したいとも思う。
暖かくて優しい。私が居てはいけないんじゃないかな。
でも、もう少し。あと少しだけ。
ここに＿＿＿＿＿
「善逸くん？禰豆子さん？」
そんな我が侭は赦さないとばかりに、苛立を含んだ声が聞こえてハッとする。
襖を開いたのは、小柄な女の人。
ニコニコと笑う表情とは裏腹に、どうしようもない憎しみがひしひしと伝わってきた。
善逸は顔を青くして弁解しようとするも、バッサリと否定され、禰豆子の手を引き半泣きになりながら部屋を出て行く。
その際に、私の方をちらりと見た。
心配を含んだ視線に手を振って見送る。
足音が遠のいて聞こえなくなった頃、小柄な女の人は切り出した。
「具合はどうですか？貴女三日もここで寝込んでいたんですよ。迷惑ったらありませんでしたが、具合が良くなったのなら良かったです。まぁここは貴女のような鬼を狩る隊員を癒す場所なのだけれど。」
言葉の端々に棘を含ませ微笑む彼女は聞き手を刀にかけたまま。
いっきに居心地の悪くなった場所に未練はなくなって早く立ち去りたくなる。
「お館様のお言葉があったので渋々貴女を甲斐甲斐しく看病したんですよ？手が滑って頚を飛ばしてしまいそうになったことが何度あったか。」
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あなや(プロフ) - 不死川さんかっこいいですもんね！更新頑張ります！ (2019年8月12日 16時) (
レス) id: 565d168dc0 (このIDを非表示/違反報告)
ハロハロ〜(プロフ) - 不死川実弥大好きなのでとても嬉しいですうううう！！この小説面白いです！更新頑張ってください！初コメ失礼いたしました！ (2019年8月11日 21時) (レス) id: 409bd25d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あなや | 作成日時：2019年8月9日 13時
