異変 ページ12
「あ、ゴホゴホッ。」
次の日になっても喉の調子は良くならず、夜になってしまった。
目の前に迫る刀を鬼血術で躱して凌ぐ。
「すきで、す。」
がさがさの、小さい声しか出せなくて落ち込む。
好きな人に来んな声を聞かせる訳にはいかない。なによりもこんな醜い姿見て欲しくない。
そんな一心で言葉は少なくなって、最後の方にはただただ攻撃を躱すだけになった。
なんだか息が上がって苦しい。
おかしいなぁ、いつもはこんなじゃないんだけど。
あれ?視界がなんだかぼやけて…あれ?足場がな_____
視界がグルリと回転する。
一拍おいて、自分が木の上から落ちているんだと理解した。
受け身をとらないと、頭では分かっているのに体が動かない。
途端になにもかもが遣る瀬なくなって、重力に従った。
痛いのはいやだけど、だからといって受け身をとる気力も無い。
どうでもいいや___
何故だか意識が急に遠のいていく。
目を閉じる前に見たのは、彼の酷く驚いた顔だった。
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あなや(プロフ) - 不死川さんかっこいいですもんね!更新頑張ります! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 565d168dc0 (このIDを非表示/違反報告)
ハロハロ〜(プロフ) - 不死川実弥大好きなのでとても嬉しいですうううう!!この小説面白いです!更新頑張ってください!初コメ失礼いたしました! (2019年8月11日 21時) (レス) id: 409bd25d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あなや | 作成日時:2019年8月9日 13時