ドウセイチュウ -Ren.N-

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「息子ってなんですか！？何歳です？子供？ちゃんとした人？」






「あー、神崎さんと同い歳らしいよ？


噂によると･･･それが、かなりのエリートらしいんだよね。

アメリカに留学してたみたいだし。
それが帰ってきて、うちの会社に中途採用で入ってくるって。

もちろん、お父さんが社長なわけだし、将来は社長を継ぐだろうけど。」






将来の社長？
ばりばりのエリートじゃん･･･！





どうしてそんな人が？





「それだけエリートだったら、お金もたくさんあるでしょう！？

お父様社長だし、住むところも。






どうして私？

どうして私が預からなきゃいけないんです？」






半ばヤケクソ。もはや八つ当たり。




滝川常務に当たるなんて自分でも見当違いだと思うけど。

でもわたしが言ってること間違ってないよね？







「うーん、それが･･･、


僕もわからないんだ･･･

力になれなくてごめんねえ...」






困ったように頭をポリポリと掻く常務。



｢ぁ････････････、｣

自分の身に降り注いだ疑問を何も解決できていない。
だけども、自分のせいではないのに眉毛を下げて謝る滝川常務をこれ以上責めることはできなかった。






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「じゃあ...、

社長には神崎さんのところで預かると言っておくけど･･･いいかな？」





断ったら何かしらの圧力？

どうせ、拒否権なんてないんでしょう？






･･･今の職場には満足している。

断るなんてできないじゃない。







「...... はい、」




･･･私はそう答えるしかなかった。





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