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10話 ページ11

ワイワイ賑やかな大通りには、人々の喧騒が溢れていた。スーツやお着物、さまざまな服を着たホストやキャバ嬢が手招く先には、いかがわしい店がぞろぞろと。先程まで感じていた沖田くんへの罪悪感が、更に強いものとなった。しかし当の本人はキョロキョロせず、飄々と歩いている。




「あ、あの沖田くん…君、その…こういうの、気になる年頃じゃないの?」




私は恐る恐る聞いてみる。言い方が悪いけど、男子高校生というのはもっと欲望に溢れるものだと思っていた。すると沖田くんは、無表情で答える。




「俺の好みの店がないだけですよ。あんな風にベタベタ擦り寄ってくる女は嫌いでィ」



「あ、そっか。沖田くん、彼女いるんだもんね。そりゃ他の女の子に目もくれないのも当たり前か」




私がそう言うと、そっぽを向いて、…違いますよと言ってきた。可愛いところもあるのね。
すると、周りを歩いている酔い客2人が、愉快そうに話しているのが聞こえた。




「いやぁ、あそこの店のお妙ちゃんって子、美人だったなぁー」



「ああ。アッチの方は無かったけどな」




そんな会話をしながら、自分の胸を指さしてゲラゲラ笑う。
お妙ちゃん…?!もしかして…!銀時の…!
すると、2人は私が話しかけようとする前に、急にぶっ倒れた。というより、殴られた、の方が正しいのかもしれない。2人は白目を剥きながら道路で倒れて動かなくなった。




「あらぁ?何がないですって?」




そこには、拳をにぎりしめた笑顔の女性が立っていた。

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なまたまご(プロフ) - ワンパンマン大好きさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます!この小説を楽しんでもらえて嬉しいです! (2019年7月19日 13時) (レス) id: 4eb1927f69 (このIDを非表示/違反報告)
ワンパンマン大好き - 面白かった!別れようの時なかなか画面をスクロール出来なかった…(なんかドキドキしちゃう) (2019年7月19日 0時) (レス) id: bda1ec34af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なまたまご | 作成日時:2019年6月16日 15時

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