あなたの、サボリ場所。【沖田総悟】

サボリ。7 ページ8

Aside



今日はお客さんも少ないのでしばらく彼と話そうと思っていたら、お客さんが来た。


「よぉ、Aちゃん！」


『坂田さん！いらっしゃいませ！』



沖「あれ、旦那じゃないですか」


銀「おーおー、総一郎くんじゃないですか」


沖「総悟です」



二人は見知った顔のように話している。



『二人はお知り合いなんですか？』



銀「知り合いてゆーか、腐れ縁だよ」



へぇ、腐れ縁…。でもなんかすごい仲良さそう。



『ていうか坂田さん、二日連続で来てくれるの初めてじゃないですか？従業員の方は大丈夫なんですか？』


銀「大丈夫です！今日も仕事が入ったの！あ、あんこ二つちょうだい」


『ふふっ、はーい』



注文された品を出そうと、私は厨房へ向かう。
奥の方から二人を見ると、ずっとしゃべっているようだ。
やっぱり仲いいんじゃないかな。
坂田さんはあんなこと言ってるけど。



あんこの団子を持って、坂田さんのところへ向かう。



『坂田さん、あんこ二つお待ちどう様です』


銀「おお、ありがとよ」



沖田さんの方もちらっと見ると、なぜだか少し顔が赤くなっている気がした。



『沖田さん、顔赤いですよ、大丈夫ですか？』


沖「…いや、大丈夫でィ」



隣では坂田さんがくつくつと笑っている。
なんだろう？



沖「……それより、お前の名前はなんていうんでィ」


『え？』


急に聞かれた質問に、私は少し戸惑う。
あ、でもそっか。
そういえば沖田さんは名前言ってくれたけど、私の名前は言ってなかった。



沖「何だよ、言えねぇって言うんじゃねえだろうな」


『い、いえ！私の名前は、雪下Aです！』


沖「雪下…Aか」



そして沖田さんは続ける。




沖「いい名前だねィ。」

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