サボリ。23 ページ24
Aside
このまま誰も来なければ助からないことは分かっている。だけど、何も抵抗せず命を終わるのも嫌だった。
だから、私は必死にもがく。
「お、お前···動くな！」
『誰かっ、、助け、て！』
閉められている口を一瞬振り解いた私は、必死に叫ぶ。誰かが、来てくれるのを信じて。
けれど、その抵抗も杞憂に終わりそうだった。
私は腕を捕まれ、動けられなくされた後、うつ伏せにされた。
「てめえの命を、ここで終わらせてくれる」
ああ、私は死んでしまうのか。
そんな危機でも、なぜか私の頭には沖田さんがいる。最後に考えることが沖田さんのことなんて。他にいろいろ考えることがあっただろうに。
「ふふ、行くぞ」
そんな声がしたあと、私は男が刀を振り上げているのがわかった。これから起きることを考えるのも怖くて、目をつぶる。
でも、まだまだみんなと過ごしたかったなぁ、なんて思っていたら、私が今、一番聞きたかった声が耳に飛び込んできた。
「おい、その人から手ェ離せ」
透き通っていて、それでいて力強さがある声。私が、今最後に聞きたいと思っていた声。
目を開けると、それは今日、最後に向けられた顔なんかより、よっぽど怒っている顔がある。
真選組一番隊隊長、沖田総悟が立っていた。
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なまたまご(プロフ) - 元坂みどりさん» 教えてくれてありがとうございます！ (2018年9月11日 17時) (
レス) id: d8d10bb85c (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - 餅さん» 全て直させて頂きました！間違っててごめんなさい…！ (2018年9月11日 17時) (レス) id: d8d10bb85c (このIDを非表示/違反報告)
餅 - 元坂みどりさん» saidでもなくsideですよ！ (2018年9月11日 1時) (レス) id: 9ad2ddaa38 (このIDを非表示/違反報告)
元坂みどり(プロフ) - sadeじゃなくてsaid (2018年9月10日 18時) (レス) id: 9307f7e2d0 (このIDを非表示/違反報告)
なまたまご(プロフ) - ありがとうございます！更新ちょっとでも増やせるように頑張ります！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: ca30a67409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なまたまご | 作成日時：2018年4月5日 8時
