【再会直後に圧死】其の壱 ページ38
探偵社といざこざがあってから数日、Aはやけに機嫌が良いのか数個の金平糖を食べ、鼻歌を歌っている。
ここはポートマフィアの拠点だ。場所が場所だけに雰囲気が暗い。その廊下で歌う奴なんかAか橋部、自 殺好きの元最年少幹部くらいしか居ない。
慣れた道を歩き、自分の執務室へ向かったAが執務室の扉を開けると途端に顔を顰めた。
『鼻歌を歌ってたのにいつも雰囲気壊すよねぇ
____半年振りだね、中也さん』
「あ?マフィアの廊下の雰囲気ぶち壊してンのは手前だろうが。」
そこにはAが座る筈の椅子に足を組みながら座る中原が居た。Aと同じように顔を顰めながら。
「俺はなァ、「中原幹部、お二人が部下だと大変ですね。お聞きしますがお二人が変な行動した場合どう対処してますか?」
って樋口が凄い目に隈やって聞いてきた時は本気で泣きそうになったからな。」
『今の樋口さんの真似?凄い似てない(笑)』
「よし歯ァ食いしばれ。」
ボキッと指を鳴らす中原にAは一つ咳払いする。
『別に私は変な事してないと思うんだけどなあ……橋部君は色々やってるらしいね。』
「俺は手前に橋部の監視しとけって云ったろうが。」
『一応したよ。橋部君が一人勝手に敵組織を壊滅するからその処理したし。褒めてほしいくらいだね。』
笑うAに中原の額に青筋が浮かぶ。だがその額とは反対に笑顔で中原はAを見ていた。
「それから芥川から聞いたぞ、俺の金を勝手に使って金平糖やら菓子やら買ってるんだってなァ?
___圧死決定な」
すると椅子から立ち上がり中原はAの肩に手をポンと置く。その瞬間にAの体は床にへばりつく。
『次会ったら芥川君殺す!!あいだだ痛い!!!』
「圧死しろ!」
『い、云い過ぎだって。わざわざ異能使って圧かけなくてもぉぉぉ…!』
気が済んだのか数分後に解放されたAは痛みに顔を歪ませながら肩を揉む。
「俺が与えた痛みは手前の異能の効果、俺とAの痛みが共有されるのは通用しないんだろ?
そこは良い点だよな、気が済むまで躾が出来るもんなァ?」
『うわぁ全力で拒否りたい。』
するとAの携帯の着信音が聞こえた。Aは中原の事は気にせず着信に応える。数分経ちAは通話を切って中原の方をニヤリと深い笑みを浮かべて告げた。
『中也さんに良い報せだよ。』
______太宰先輩がポートマフィアに拐かされた
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もちこて(プロフ) - にのさん» 続編は下書き中だったのでパスワード認証にしていました。説明不足でスミマセン!全体公開にしたので読めると思います。お褒めの言葉有難うございます(^^) (2016年12月21日 10時) (レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
にの(プロフ) - 初めまして!!いつも楽しく読ませていただいています。続編のパスワード認証なのですが、パスワードを教えていただけないでしょうか? 続きが気になります!! (2016年12月20日 23時) (レス) id: 46f96eed18 (このIDを非表示/違反報告)
もちこて(プロフ) - ももタ郎。さん» ありがとうございます!私が書く中也さんはいつもこうなってしまう(笑)更新頑張ります(^^) (2016年12月17日 11時) (レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
ももタ郎。(プロフ) - 読みやすくてすごく面白かったです!中也さんがかなり苦労人( ´ ▽ ` )続き楽しみに更新待ってます(`・ω・´)応援してます! (2016年12月17日 8時) (レス) id: 25ccc3b433 (このIDを非表示/違反報告)
もちこて(プロフ) - もこさん» ありがとうございます!面白いと言われると嬉しいです。更新早く出来るよう頑張ります(^^) (2016年12月14日 21時) (レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちこて | 作成日時:2016年8月8日 13時