其の弐 ページ21
Aside
太宰先輩と国木田さんの会話にしどろもどろになりながら見知らぬ男女は敦君と私に自己紹介を始めた。
「改めて自己紹介すると……
ボクは谷崎。探偵社で手代みたいな事をやってます。
そンでこっちが…いてっ」
谷崎さんが隣の女の子を紹介しようとすると女の子はドッと怖い音を立てて腕に抱きつく。
「妹のナオミですわ。兄様のコトなら……何でも知ってますの。」
ジ…と兄に向けるような視線なのか疑問に思うほどの熱い視線を谷崎さんに向けるナオミちゃん。その視線に敦君は冷や汗を垂らしながら尋ねる。
「き_____兄妹ですか?本当に?」
「あら、お疑い?
勿論どこまでも血の繋がった実の兄妹でしてよ…?このアタリの躰つきなんてホントにそッくりで……」
____________ねぇ、兄様?
ナオミちゃんはそう告げながら谷崎さんの服の下に手を伸ばす。その目は闇そのものである。太宰先輩とは違う闇である。色んな意味の闇である。
正直云ってこの二人の容姿はとても似ていない。気弱そうな谷崎さんとハッキリした艶やかな雰囲気を纏うナオミちゃん。兄妹と思えない。
「いや、でも…」
『……ナオミちゃんって…』
ナオミちゃんって…え?ご趣味が…え?真逆…?
怖い怖い、もうこれ以上何も考え無い方が良い気がする。すると私の肩と敦君の肩に手がポンと置かれる。
____________こいつらに関して深く追求するな!
____________あ…………はい
敦君と声がハモった。
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もちこて(プロフ) - にのさん» 続編は下書き中だったのでパスワード認証にしていました。説明不足でスミマセン!全体公開にしたので読めると思います。お褒めの言葉有難うございます(^^) (2016年12月21日 10時) (レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
にの(プロフ) - 初めまして!!いつも楽しく読ませていただいています。続編のパスワード認証なのですが、パスワードを教えていただけないでしょうか? 続きが気になります!! (2016年12月20日 23時) (レス) id: 46f96eed18 (このIDを非表示/違反報告)
もちこて(プロフ) - ももタ郎。さん» ありがとうございます!私が書く中也さんはいつもこうなってしまう(笑)更新頑張ります(^^) (2016年12月17日 11時) (レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
ももタ郎。(プロフ) - 読みやすくてすごく面白かったです!中也さんがかなり苦労人( ´ ▽ ` )続き楽しみに更新待ってます(`・ω・´)応援してます! (2016年12月17日 8時) (レス) id: 25ccc3b433 (このIDを非表示/違反報告)
もちこて(プロフ) - もこさん» ありがとうございます!面白いと言われると嬉しいです。更新早く出来るよう頑張ります(^^) (2016年12月14日 21時) (レス) id: e2caf94fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちこて | 作成日時:2016年8月8日 13時