うまくはいかない。(Niall) ページ21
Aの事をメンバーには知られたくないと望んでたけど、
やっぱり現実は、そう上手くはいかなかった。
ーーーーーー
僕たちはあれからお互いの連絡先を交換した。
僕から交換しようとAに言った時は、世界中のファンの子に申し訳ないからと最初は断られてしまった。でも僕はAの事がもっと知りたかったし、向こうに帰国してもAと連絡をどうしても取りたかった。
だから『Niall Horanとして、一人の友達として教えてほしい』と言ったら、戸惑いながらも教えてくれた。
イギリスに帰ったら、絶対にアドレスをバックアップしよう。
そう心に決めて、Aに「ありがとう」と言おうとした時だったーー
『Niall!!』
名前を呼ばれた。
その方へ顔を向けると、
Louis とLiam が立っていた。
しまった。
戻らないといけない事を忘れていた。僕が戻ってこないから、呼びに来たのだろう。
Liam 『Niall、Johnがまた戻ってこないって泣いてたぞ……て、そこの彼女は?』
会ってしまったものは仕方がない。
Aのことを二人に紹介しようと彼女の方を向くと、
Louis『やあ、君が例の小悪魔ちゃんだろ…?よろしく、俺はLouis』
いつの間にかLouisがAの方へ移動していて、自己紹介をしていた。
いきなりLouisとLiamが現れて、しかも自己紹介を目の前でされたらAの反応はおそらく、口をポカンと開けて…
A『あ、高瀬Aです!こちらこそよろしくお願いします‼先程の皆さんのLIVE、本当に最高でした!また日本でやってくださいね‼』
………。
普通に話して、普通にLouisと握手してるんだけど…。
むしろLouisの方が、ファンの子に普段されない対応をされて固まっていた。
A『わぁ〜!お二人にまでお会いできるなんて、もう一生の運使い果たした気がします……ところで、例の小悪魔ちゃんって⁇』
Louis『…ぷっ!はははっ‼ファンの子にこんな冷静な反応されたの初めてかも!A?だったよね⁇』
そう言ってLouisのやつは、
Aの耳元で、何かを囁いていた。
A『………‼』
その時のAは、少し照れて赤くなっていた。
僕は、そんな二人のことを見ていられなかった。
Aとまだ話したかったけど、早くこの場を離れたかった。
Liam『……。A、俺はまた今度改めて紹介させてよ‼Louis、Niall行くぞ。Johnが心配してるぞ』
Niall『…うん。A、またねっ…!』
君に会いたい。
すぐにでも。
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作者名:Zuu | 作成日時:2017年6月24日 23時